十勝グランナッツ
~北海道における地域振興事業の取り組み~
十勝グランナッツとは?
十勝グランナッツは、北海道・十勝において落花生を軸とした地域振興事業を加速化させるため、2019年に設立された合同会社(LLC)です。「課題解決型事業推進会社」として、栽培から加工、流通まで一貫したバリューチェーンを推進するための技術革新・課題解決と仕組み作りを積極的に行い、2025年には株式会社化を目指しています。
出資会社等 |
田中一郎(代表)、NTTデータ経営研究所、NTTデータ北海道、十勝グランナッツ生産者有限責任事業組合、エア・ウォータ十勝食品、増田正二(帯広信用金庫相談役)、秋本正博(帯広畜産大学准教授) |
事業協力会社 |
ソントンホールディングス、北海道フーズ、コープさっぽろ、帯広信用金庫 |
NTTデータ経営研究所のかかわり
きっかけは2014年。弊社・コンサルタントの熊田が、都内の高級ホテル料理長から「オリンピック開催に向けて、国産原料のピーナッツクリームで海外のお客さまをもてなしたい」との依頼を受けたことによります。
日本の落花生自給率は1割と希少性が高く、また、その8割が千葉で生産されています。
しかし、最高に美味しい落花生を作るため、北海道出身の熊田は「母なる大地十勝でイチからやりたい」と考えました。そこで地元大学・企業・生産者と連携し、落花生栽培の共同研究を開始。十勝は冷涼な気候のため、当初は収穫量が全国平均の半分程度でしたが、農業技術の改革を行い、2018年には全国平均を上回る状態にまで改善しました。
その後合同会社化し、人力作業が多かった栽培工程の機械化を行い、十勝の5輪作目の作目として目途をつけることができました。そして加工工程中の生落花生の機械選別を世界で初めて実用化し、大規模加工の基盤を整えることができました。現在は、北海道から全国展開に向けチャネルと連携中です。NTTデータ経営研究所は課題解決型総合プロデューサーとして十勝グランナッツを支えているのです。
十勝グランナッツ×SDGs
環境・資源に対して
落花生の栽培から加工・流通まで一貫して行うことで、環境負荷、エネルギー、食品破棄の低減に貢献しています。
地域・社会への貢献
モデルファームや体験農業による落花生栽培の普及活動を通して、人材育成や雇用創出などの地域社会の活性化に貢献するとともに、農業の推進にも貢献しています。
健康社会への貢献
高い健康効果が期待される落花生を通じて、健康社会の発展に貢献します。
十勝グランナッツが製造する主力商品ゆでピーナッツについて
十勝グランナッツが製造する主力商品ゆでピーナッツ、通称「グランナッツ」は100%ピュアの十勝産落花生を使用し、十勝士幌町にある北海道フーズにてレトルトゆで加工しています。輪作体系を行い土地が豊かで朝晩の寒暖の差が大きいため、芳醇で旨味が違います。
煎り落花生とは食味が全く異なり、甘みがあってみずみずしく、柔らかく、栗のような風味をお楽しみいただけます。
一般的に「ゆで落花生」は、生落花生を茹でて加工するため落花生の成分がお湯に流出してしまいますが、レトルトゆで落花生は、レトルトパウチに生落花生を入れて脱気後、レトルト釜にて加圧加熱します。そのためお湯に成分が染み出すことがない上、ゆで落花生に比べて味わいも濃厚になります。また、脱気している分、酸化は進みません。十勝グランナッツのレトルトF値※は10以上であり、常温で1年間以上の保存が可能です。
※F値:レトルト食品の殺菌強度を規定するもの(食品衛生法では4以上)
■2022年、秋-パッケージも新たに、70gの食べきりサイズとしてリニューアル発売開始しました。
香りも高く、抗酸化作用が期待できるビタミンEも豊富です。
■「北海道十勝産レトルトゆで落花生100g」が『北のハイグレード食品2023』受賞
https://www.nttdata-strategy.com/newsrelease/news/grannuts2023/
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