株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹)が出資・設立した十勝グランナッツ合同会社(代表:田中一郎 北海道帯広市)は、北海道十勝において落花生を軸とした地域振興事業を推進してきました。この度、北海道より十勝グランナッツの旗艦商品である「北海道十勝産レトルトゆで落花生100g」が『北のハイグレード食品2023』として受賞しましたので、お知らせします。
【北のハイグレード食品とは】(北海道HPより)
北海道では、一流シェフやカリスマバイヤーなど「食」分野の第一人者たちが集う北海道「食のサポーター」等による選考を経て、道産食品のトップランナーを選定する制度を2011年より実施しています。
その食品が持っている“ONLY1”の魅力を広くPRし、道産食品の販路拡大につなげるとともに、食材や製法に対する生産者の「こだわり」等を発信することで、道産食品全体の更なる魅力アップを目指しています。
【北海道十勝産レトルトゆで落花生(100g)について】
落花生はその栄養価の高さから、スーパーフードとして世界で大豆の次に食されている豆類です。しかし、日本では機械化の遅れなどからこの25年間で生産が1/3となり、小豆と同じく年間9万トンほど消費されているものの、そのうち9割を輸入に頼っている状況です。日本一の畑作生産基地である十勝が国産落花生の供給UPに少しでも貢献できないか、そんな想いから2019年に十勝グランナッツ合同会社(以下、同社)を立ち上げました。
十勝での落花生栽培は8年前から始めましたが、当初、畑単位あたりの収量は日本の落花生の8割を生産する千葉県の半分程度でした。その後、農業技術の改革により数年後には同程度となり、生産の目途をつけることができました。そして2022年には、『北海道戦略作物(道産新顔作物)』にも選定されるに至っています。
一方、加工の前処理にも大きな課題がありました。生落花生は、殻の大きさは同じだが可食部が育っていない、いわゆる「未熟莢」について殻を剥かずに選別する必要があります。千葉県では熟練者による手選別で選別が行われており、これが畑拡大の制限になっていました。同社では、AI機能付きX線選別機による自動選別を世界で初めて実現し、量産化に目途をつけています。
味に関しては、本商品は中熟をメインにしていますが、その理由として、完熟に比べ脂質が低めで、香・食感がよく、甘みがあることが挙げられます。それに十勝の4輪作の効果が加わり、落花生本来の旨みが醸し出されています。
加工に関しては、ハイグレードのレトルト窯による殺菌方式により、常温で賞味期限が540日と、扱いやすい商品を実現しています。通常は、ゆでた落花生を冷凍保存で扱うか脱気してレトルトにする方法がとられますが、同社の場合は窒素置換方式にすることで、開封した際に落花生の香りが漂い、茹でたての味が保たれています。
【北のハイグレード食品審査員からのコメント】(抜粋)
<料理関係者>
- 上品な甘みと香ばしさがよい。
- 食感が良い。みずみずしい。色々な料理に使えそう。
- 味もやわらかく、賞味期限が長いのが魅力で良い。
<流通関係者>
- 国産落花生を望んでいる人は多く、北海道で生産できることを世に知らしめることが必要と考える。
- 口に入れた瞬間に旨味が広がり、やわらかさも丁度よく、とても良い商品。粒も丸々としてほくほくしている。止まらなくなった。
- パッケージは中も見え、十勝のイメージも出ておりよい。食感もソフトで食べやすい。
<メディア>
- ソフトな味わい。甘さも適度。食感も良好。飽きない。
【十勝グランナッツ合同会社(TOKACHI Grand Nuts LLC)の概要】
同社は、十勝において落花生を軸とした地域振興事業を加速化させるため、2014年から開始したプロジェクトを会社化し、2019年に設立された合同会社(LLC)です。「課題解決型事業推進会社」として、栽培から加工、流通まで一貫したバリューチェーンを推進するための技術革新・課題解決と仕組み作りを積極的に行っています。
出資会社等:
- 株式会社NTTデータ経営研究所
- 株式会社NTTデータ北海道
- 十勝グランナッツ生産者有限責任事業組合
- エア・ウォ-タ十勝食品株式会社
- 田中 一郎(ニュウテックスラボ代表)
- 増田 正二(元帯広信用金庫理事長)
- 秋本 正博(帯広畜産大学准教授)
事業協力会社:
- ソントンホールディングス株式会社
- 株式会社北海道フーズ
- 生活協同組合コープさっぽろ
- 株式会社福原(アークスグループ)
- 帯広信用金庫