受付案内業務は、物流サービス等の社会の安定の維持に不可欠なサービスや、資格・検定の試験会場等、様々なサービスにおいて重要な役割を担っています。

このような中、新型コロナウイルス感染症の流行より、従来の受付案内業務を、人と人との接触を減らし、感染リスクを低減しつつ安心・安全に実施することが求められていることに加え、交通移動やスポーツ大会の実施等様々な活動を継続するためPCR検査のニーズが増えたことから、新たに安全に行う必要のある受付案内業務として、検体等の受け取り業務が生じています。

しかし、これらの業務は正確性が求められることから、現状では人の手で行うことが基本となっており、いかに正確性を確保しつつ接触機会を減らして実施するかが課題となっています。

そこで本実証では、一部の島しょへ向かう船の乗船客等に試行的にPCR検査を実施している客船ターミナルを実証フィールドとして、PCR検体等の受け取りやそれに付随する受付・案内等の業務を、模擬的（※）にロボットにより非対面・非接触・遠隔で実施することで、対応スタッフやお客様の負担軽減、感染リスクを低減することを目指します。

また、本実証を通じて、物流サービスや試験会場等の従来の受付案内業務を伴う事業者の課題解決にも応用可能な、発展的な実証も目指します。

※本実証では、実際に実施しているPCR検査の受付は行わず、模擬的に受付業務を実証として実施します。

東京都港湾局

待合所等（予定）
※具体的な実施場所は、フィールドと調整

竹芝客船ターミナルは、伊豆・小笠原諸島への玄関口として利用されています。
竹芝ふ頭再開発事業によりオフィスビル、ホテル、レストランなどが一体的に整備されました。

人と人との接触を減らして感染リスクを低減しつつ、安心・安全な受付案内業務の実施を支援するロボットを公募いたします（以下、想定の例）。

【例】

• 案内ロボット（自律、遠隔操作）
• 搬送ロボット（自律、追従）

竹芝客船ターミナルにて、人と人との接触を減らして感染リスクを低減しつつ、安心・安全な受付案内業務の実施を支援する実証を期待します（以下、想定の例）。

• 定型的な受付を遠隔もしくは自動で行えるもの
• 書類の確認や物の受け取り等、個別対応が必要な受付を行えるもの
• 簡単な質疑応答や施設の案内を遠隔もしくは自動で行えるもの
• 利用者と共に移動して施設内の目的地へ案内できるもの
• 利用者や職員が業務にて運ぶ荷物を搬送できるもの