三者連携協定の趣旨

　超高齢社会となった我が国では、今後も、多くの地域で高齢者の増加と現役世代の減少が進みます。このような地域社会で一人ひとりの暮らしを守り、幸せを実現していくためには、多様なセクターの力を結集して課題解決に取り組むこと、それを担う人材が不可欠です。そこで、暮らしを支えるための課題を抽出し解決策を創出及び展開することができる人材を産官学民問わず幅広く育成すること、また、人材育成をとおして得られる超高齢社会の課題解決及び価値創造の知見を集積し、展開することで、広く社会に波及させることを目的として、三者で連携・協力をすることとしました。

連携・協力して取り組む事項

1. 地域の課題解決及び価値創造に取り組む自治体職員や医療・福祉人材の育成
2. 超高齢社会のイノベーション創出に取り組む民間人材の育成
3. その他の分野における超高齢社会の課題解決及び価値創造に取り組む人材の育成
4. 人材育成をとおして超高齢社会の価値創造に取り組みたい組織への支援
5. 人材育成及び組織への支援をとおして得られる超高齢社会の課題解決及び価値創造に資する知見の集積と社会に広く展開するための方策の検討

各主体の役割

藤田医科大学

医療・福祉事業の実践によって蓄積してきた暮らしを支えるための課題や医療・福祉を起点とするまちづくりの知見および人材教育ノウハウを活かします。また、超高齢社会の価値創造に向けた知の拠点としてその知見を集積し、広く社会に波及させることをめざします。

豊明市

人材育成や課題解決策の検討に必要な地域フィールドの情報や、地域の関係者が保有する暮らしの課題等、超高齢社会に必要となる現場の知見を提供します。

NTTデータ経営研究所

超高齢社会の課題解決及び価値創造のための人材育成の方策及び仕組み化を図ります。また人材育成をとおして民間企業や自治体等の組織への課題解決を支援します。

地域づくり人材育成プログラムの概要

2019年度に藤田医科大学とNTTデータ経営研究所で開発した「実践型地域づくり支援プログラム」について、本協定を契機に充実・強化します。本年度は、地域づくりを担う次世代リーダー候補人材の育成を主眼とした「実践型地域づくり人材育成プログラム」とし、以下の内容で行います。

テーマ

• 高齢者等の生活を支えるための地域包括ケアシステムの推進に向けた人材育成

目的

• 多様な関係者とともに地域の暮らしを支えるために、市町村職員及び協力機関が認識しておくべき原理原則を理解し、地域マネジメントや課題設定、課題解決に向けた関係者との合意形成等についてのスキルを習得する。
• 講義・ワーク・実践・フィードバックを繰り返すことで理解を深め、再現可能なスキルを身につける。
• 参加市町村の組織や関係者への波及と定着につなげ、組織の意識変革、地域関係者との協力体制の構築による課題解決の基盤をつくる。

前回（2019年度）から充実・強化される内容

• 対象市町村を東海北陸地域から全国に拡大（12市町村から24市町村へ）
• オンラインによる多主体参加型プログラム（各市町村の協力機関等が遠隔参加することで共に学べる環境を提供）
• オンラインコミュニティ機能の充実
• 2019年度の1期生がメンター参画
• 2019年度の実証結果を踏まえたプログラム・コンテンツの充実

対象者

対象市町村の次世代リーダー候補人材

対象市町村（24市町村）

【岩手県】北上市、【宮城県】大崎市、東松島市、【栃木県】足利市、【埼玉県】ふじみ野市、【東京都】豊島区、【神奈川県】横須賀市、【山梨県】中央市、笛吹市、【長野県】池田町、御代田町、【静岡県】沼津市、【岐阜県】中津川市、各務原市、【愛知県】東郷町、長久手市、日進市、【三重県】桑名市、【大阪府】茨木市、【兵庫県】洲本市、【奈良県】広陵町、【和歌山県】串本町、【鳥取県】鳥取市、【鹿児島県】奄美市

実施期間

2020年9月～2021年1月の5ヵ月間

開講日

2020年9月14日（月）※オンラインでの開講式となります

実施主体

藤田医科大学、NTTデータ経営研究所

協力機関

豊明市