背景・目的
基礎神経科学の発展は、私達の生活をより豊かにするような様々な応用可能性を秘めていますが、成果がアカデミアの中に留まることが課題となっています。この課題を解消することで、社会がその恩恵を享受し、これまで以上に科学的に妥当性のある商品やサービスを生み出す機会を得ることが可能となります。本来すべての人のためにある神経科学の知見や方法論が、正しく科学的に実社会に応用されるよう、グローバルに基礎研究者と事業者双方の対話を行う場が求められていました。
これまで当社は、応用脳科学コンソーシアムの組成・運営を通して、日本における脳科学の産業応用の推進に中心的役割を果たしてきましたが、さらに国際的な動きを加速するため、国際会議「Applying Neuroscience to Business」の第一回のイベントを日本(神奈川県横浜市)で開催します。
会議では製品開発、マーケティング、社会政策、公衆衛生、および教育といった現実的な問題の解決策として、行動科学や行動経済学、心理学、そして神経科学を応用することに関心のある世界中の研究者と企業の方々の対話を促進することを目的としています。本イベントはあらゆる意味で研究者と企業の方々の両者のために開催するもので、基調講演に加え、テーマ別セッション、ポスターセッション、さらに各テーマで産学連携の糸口を共同ブレイン・ストーミングする"Neuro-Hack-a-Thon"を実施します。