社会・環境・経済にポジティブな新技術・新事業を、国内外で普及させる挑戦と面白さ

Kusaka Osamu 日下 治

社会・環境システム戦略コンサルティングユニット

村岡 元司 執行役員 / ユニット長 / シニアマネージングディレクター

ユニット長から見た日下 治

■ 新卒入社のコンサルタントとして企画・営業・生産のいずれの側面でもバランスよく成長中。
■ 聴く、考える、話すというコンサルタントにとって必要な基礎力を徹底的に磨いてきた結果、クライアントからの評価も高く安定的なパフォーマンスを発揮している。
■ 話しやすい雰囲気があり、若手からの人望が厚くマネジメントの面でも大いに期待。

途上国をはじめとする開発や政治思想を学び、持続可能な社会づくりの現場へ

学生時代は、途上国を中心とした開発や政治・社会思想を学びました。当時ちょうど国連が定めた “持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)” が注目され始め、貧困や飢餓といった課題だけでなく、環境や気候変動など幅広い分野を対象とした開発目標が示されたことが印象に残っています。これを機に、就職活動では社会づくりや環境問題に関わる仕事を志し、国際機関、コンサルティング会社、エネルギー関連企業など幅広く検討しました。その中で、この会社は環境問題をはじめとする社会課題の解決に幅広く取組んでおり、その姿勢に共感しました。また、知人の社員が楽しそうに働いている姿も見て、入社を決めました。

AI・水素等の新技術、都市空間を活用した新事業など "新技術・新事業の普及・組成" をテーマに、国内外で幅広いフェーズを支援

現在は、再生可能エネルギーはもちろん、その要素技術や水素・燃料電池など脱炭素化を支える次世代エネルギー分野を中心に、官公庁や自治体、民間企業など幅広いクライアントに対して、研究開発、実証から事業の実現可能性調査、事業組成まで幅広いフェーズの支援を行っています。国内では、工業団地における再エネ電力供給スキームの検討や、AIを活用した風力発電の最適制御技術の開発支援など、脱炭素社会の基盤づくりに向けた取り組みを進めています。また、都市空間の利活用にあたり必要な機能・管理運営体制や事業の実現可能性の検討など、官民が連携して地域の将来像を描き、地域価値の創出につなげるプロジェクトにも携わっています。海外では、東南アジアや欧州における水素製造・輸送・利用のフィージビリティ調査や、再エネや水素を用いたプロジェクトのCO₂削減効果の算定方法論の作成などを、企業や研究機関、現地パートナーと協働しながら推進しています。この仕事の醍醐味は、技術・事業・社会の多面的な視点から、様々なステークホルダーを巻き込み持続可能な仕組みを形にできる点です。幅広い知識の吸収や多様な関係者との協議を通じ、自らも成長できる点にも大きな魅力を感じています。

背伸びして挑戦した電力エネルギー系プロジェクトで、やり切る面白さと成長を味わった経験

クライアントの電力事業の将来戦略を検討するプロジェクトです。新卒3年目のタイミングで、未熟でもプロマネの役割を担いたいと当時の上司にお願いしたことを覚えています。この案件では、政策・制度や関連市場の動向調査を起点に、電力需給分析や、どのような電気をどのような構成で調達し、どの顧客にどの程度の価格帯で提供するかを、調査やシミュレーション等により情報を整理し、クライアントと協議しながら今後の事業方針を考えました。直面した壁は、相手が電気の専門家である一方、私自身は経験の浅い若手であったことです。専門性の高い内容を理解し整理するだけでなく、クライアントにわかりやすく伝える資料に落とし込み、内容を説明し、納得いただく作業は大変で、調査分析、資料作成、プレゼン、最終報告まで一気通貫で取り組む必要がありました。大変でしたが、この経験を通じて常に現状より一歩二歩背伸びして視座を高めることの重要性を実感しました。全体像を自分で描き切り、クライアントと主体的に議論することで、分析や調整、専門性ある相手との協働スキルなどを伸ばす機会になっだけでなく、プロジェクト全体を見て自ら推進する面白さに気付くことができた機会でした。

社会や環境にポジティブな影響を与える、新しくて面白い事業をつくれる人に

社会や環境にポジティブな影響を与える、新しくて面白い事業をつくれる人になりたいです。事業のアイデアやコンセプトを考えるだけではなく、ビジネスモデルやスキームを描き、それを実現するために関係する人々を巻き込んで、実際に事業を動かすところまで担える、そんな存在になりたいです。分析や提言に注力する従来のコンサル像からはみ出ているかもしれませんが、事業の組成、更にはその経営までゆくゆくはチャレンジしたいと思っています。そうしてできた事業が、冒頭の持続可能な開発に資するものであれば理想です。そんな新しい挑戦は、やはり新しいことや面白いことを想像したり考えることが好きな人とご一緒したいですね。