食農分野において政策と現場をつなぎ、地域の実態に根ざした支援を行う橋渡し役となる

Kinoshita Nanami 木下 七海

ライフ・バリュー・クリエイションユニット

矢野 勝彦 ライフ・バリュー・クリエイションユニット 執行役員/ユニット長/マネージングディレクター

ユニット長から見た木下 七海

新卒入社、2年間で官民双方のコンサルティングを経験した後、食農をメインテーマに着実に力をつけてきた。これからも持ち前のチャレンジ精神と戦略的な視点も活かしながら、コンサルタントとしてさらなる成長を!大いに期待している。

農業分野を取り巻く社会課題の解決とビジネス双方の視点を実務で学べる環境で成長したい

学生時代は農業経済分野を専攻し、高齢農家の離農要因の分析を目的としたフィールドワーク等に取り組んでいました。こうした経験から農業生産の維持拡大につながる仕事に携わりたいという思いを持つようになりました。

そうした中、農業分野のシンクタンクとしての機能を持ちながら、コンサルティング業務を通じてビジネスや経営、マーケティングの視点も学ぶことができる当社を知りました。

農業を取り巻くステークホルダーや資金の流れ、農業者や民間企業の事業活動の仕組みなどを俯瞰的に理解するとともに、農業分野以外の幅広い分野に関わることで視野を広げ、これまでにない課題解決の可能性を模索することができるのではないかと思い入社いたしました。

食農分野で官公庁や民間企業に対し調査研究やプラットフォーム運営、実証事業支援まで幅広く担当

官公庁や自治体、民間企業等のクライアントに対し、食農分野における調査研究、プラットフォーム運営、実証事業支援など、幅広い業務に携わっています。具体的には、公的支援により実施された研究開発成果の活用・展開状況の追跡調査、農業者への支援を行うサービスへの新規参入事業者に向けたガイドラインの作成、スマート農業の開発実証事業における民間企業支援、厚生労働省や自治体が推進する食環境づくりに関する産学官連携プラットフォームの運営支援等を担当しました。

いずれの事業においても、単にクライアントの要求に応えるだけではなく、その背景にある社会課題を捉え、一歩先を見据えた提案が期待されているように思います。特に農業分野では、地域特性や慣習、関係者それぞれの立場などが強く影響するため、現場理解が不足すると実態に合わない提案になってしまうことも少なくないと感じています。当社は現場と行政をつなぐ橋渡し役を担えることが一つの強みだと考えています。まだ学ぶべき点は多いものの、農業者や研究者などの意見を聞き取り、行政施策をより効果的なものとするための提言につなげていくことが、この仕事の醍醐味ではないかと考えております。

スマート農業技術の開発ロードマップ策定支援において、精密な分析を通じて実現可能性を踏まえた研究計画の整理に貢献

スマート農業技術における重要技術を対象に、研究の方向性を検討するプロジェクトが印象に残っています。現場ニーズが高いものの技術的難易度が高く、開発が十分に進んでいない技術について、今後の研究方向や開発スケジュールを具体化することを目的とした事業でした。

私は複数テーマのうち1つを担当し、専門家ヒアリングや統計分析を通じて重要技術を抽出するとともに、市場規模の推計や要素技術の整理、開発ロードマップ策定に関わりました。特に苦労したのは技術の市場性をどう描くかでした。導入可能性に関する情報が乏しい中、仮説を立てながら、現状を前提とした現実的な市場と、研究開発の進展を見込んだ将来市場を段階的に整理する必要がありました。全国の自治体の普及員などへの聞き取りを重ね、導入が見込める栽培様式や条件を一つずつ積み上げ、ときには将来の数値を仮定しながら算出しました。丁寧に情報を積み上げることで、クライアントや委員の納得感を得ながら、研究方向に関する議論を前に進めました。

この経験を通じ、正解が存在しなくても粘り強く根拠を積み上げることで意思決定を支えられることを学び、現在の業務にも活きています。

現場理解を軸に、官民双方への支援を通じて食農分野の持続的発展を支える人材を目指す

今後は、食農分野において、現場と政策をつなぐ人材となりたいと考えています。

情報収集や整理が容易に行えるようになった今だからこそ、現地に赴かなければ分からない実態を把握していることや、関係者との信頼関係を築くことの重要性が高まっていると感じます。

現在、農業者を支援するサービスへの参入促進を目的としたガイドライン策定事業に携わっていますが、今後は参入事業者の伴走支援にも取り組み、現場理解を深めながらビジネスづくりにも関わっていきたいと考えています。そこで得た経験を、その後の官公庁事業などにも活かしていきたいと思います。

困難な状況でも前向きに取り組んでくださる方と一緒に仕事ができれば嬉しく思います。