サービス概要
私たちの社会が直面する気候危機。IPCCの「土地関係特別報告書」によれば、世界で排出される温暖化効果ガスのうち、「農業・林業・その他土地利用」を発生源とするものは全体の約1/4を占めています。また私たちの食生活は動植物に依存しており、食料の生産や供給のあり方は、生物多様性に大きな影響を与えています。
NTTデータ経営研究所では、持続可能性における“食”の重要性を鑑み、サステナブルな食や農のあり方について、調査、政策立案、可視化等による行動変容や世論形成などの観点からアプローチし、地球レベルでのオピニオン形成と、ローカルな地域レベルでの実践とをつなぐ取組を実施しています。
コンサルティングアプローチ
【調査・政策立案】
NTTデータ経営研究所では、SDGs採択直後から、「持続可能な生産と消費」(目標12)に着目。食や農業分野、農山漁村などにおいて、SDGsの視点を取り入れた生産やビジネス創出のための戦略づくり等を実施します。
また、食や農業に関わる分野における生物多様性の保全・再生の取組について、各種調査や政策立案支援を行い、本領域における国家的な戦略づくりの一翼をサポートしています。
【食・農における持続可能な生産と消費の推進】
国では2021年5月にみどりの食料システム戦略を策定、続く2022年4月にはみどりの食料システム法が成立、7月に施行されています。こうした食・農分野での持続可能性を高める取組の推進役として期待されていることの1つが、「持続可能な消費」の普及です。
NTTデータ経営研究所では、農林水産省・消費者庁・環境省が推進する「あふの輪プロジェクト」をはじめとして、企業や自治体などが行う「持続可能な消費」を推進する各種のアクションに積極参加し、生活者の行動変容と地球・社会の持続可能性の向上とを結びつける活動を行っています。
【行動変容を促す“見える化”】
生活者や事業者の“スマートチョイス”を促す鍵となる取組のひとつが、環境配慮の“見える化”です。
NTTデータ経営研究所では、各種認証制度の活用方法に関する調査研究に加え、食・農分野におけるCO2削減量の可視化などについて、国レベル、地域レベルでの活動を進めています。
得られる効果
- 気候危機への対応
- SDGs目標12「持続可能な生産と消費」の達成への寄与
- 地域の農林水産業の活性化
実績
スマート農業、水産業関連
令和4~5年度 農研機構 佐渡市世界農業遺産と朱鷺の島スマート農業実証
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/pdf/pamphlet/r4/R4_4-8.pdf
令和2~4年度 農林水産省農林水産技術会議事務局:海外・異分野動向調査委託事業
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/innovate/seika.html
令和3~4年度 農研機構 持続可能な都市農業を実現するための農作業支援ロボットによるスマート農業一貫体系の確立(ナシ・トマト)
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/pdf/pamphlet/r3/R3_3-17.pdf
令和3~4年度 農研機構 千葉県ナシ栽培におけるスマート農業技術の体系化に向けた技術開発及び実証
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/pdf/pamphlet/r3/R3_3-16.pdf
令和2年度 農研機構 労働力不足の解消に向けたスマート農業実証(淡路島)
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/pdf/pamphlet/r2hosei/R2H_15.pdf
令和元年度 総務省 微気象ネットワークを活用した梨ナビゲーションシステム構築・普及事業
環境配慮型農業の推進
令和2~5年度 農林水産省 持続可能な生産消費推進委託事業
(あふの環事業支援・農産物の温室効果ガス見える化支援)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/sustainable2030.html
令和3年度 農林水産省 フードサプライチェーンにおける生物多様性保全の推進委託事業
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/c_bd/attach/pdf/itakujigyo-6.pdf
令和3年度 農林水産省 農業協同組合・農業委員会「女性登用の取組事例と推進のポイント」
https://www.maff.go.jp/j/keiei/jyosei/attach/pdf/220705-9.pdf
メディア掲載
- 【情報未来】未来の食の大問題 ~2040年、私たちの食料はどうなるのか~
- 【情報未来】未来を描くことの価値 ~ひと・経済・環境がハーモナイズした未来へ~
- EUにおけるフードシステムの転換に向けた道筋と日本への展開に向けて(経営研レポート 2022年8月26日/新見・久保)
- 特集 農協・農業委員会の女性役員登用を考察する〈8〉アンケート調査からみる女性の活躍と登用効果(週刊農林2022年11月5日/久保)