コロナの夏を迎えて

取締役会長
宮野谷 篤

新型コロナウイルスが世界中に蔓延する中で初めての夏を迎えました。皆さま、それぞれにコロナ対応を進めておられることと思います。

今年の夏は、マスクによる熱中症や、密になりがちな台風避難など、未経験のトラブルに見舞われるかもしれません。私たち個人にできることは、油断なく感染対策を励行することと、普段から免疫力を高めることでしょう。この点、昔から「季節で旬の食べ物を食すること」が免疫力を高めるといわれてきました。その時期に最も成熟する生き物を食べることで、栄養を効果的に摂取することができるからだと思われます。夏の旬の代表は夏野菜です。

夏野菜といえば、キュウリ、ナス、カボチャ、トマトでしょうか。例えば、キュウリは緑、ナスは紫で描けます。夏野菜ではありませんが、ニンジンは鮮やかなオレンジ。緑、紫、オレンジは、中間色です。なぜ中間色かというと、下図のように、赤、青、黄色の3原色を二つずつ組み合わせることで表現できるからです。

3原色の組み合わせ表現を、よりわかりやすく示したのが下の絵「3原色夏野菜」です。私は後期印象派のジョルジュ・スーラが始めた点描画(の真似事)を趣味としています。この絵は昨年7月にアクリル絵の具で描きました。絵を始めた頃の原点を思い出し、3原色の点の組み合わせで野菜を表現しようと思ったのです。手前のキュウリは青と黄色の点、ナスは赤と青の点、ニンジンは黄色と赤の点だけで描きました。背景を除き、中間色は使っていません。

(出所)筆者作成「3原色夏野菜」2019年7月。

今は、絵の具メーカーの製造技術が発達し、中間色どころか微妙な色まで含め100種類以上の絵の具があります。例えば、あるメーカーのアクリル絵の具は118色。油絵具は174色。これらの多様な既成色を使うのは非常に便利で、断続的に作業をするときも再現性が高いという利点があります。しかし微妙な色の絵の具に頼り過ぎると、色の本質を見失い、お気に入りの色のチューブがなくなったときに行き詰まることがあります。そもそも、3原色と白と黒の5本の絵の具で大概の色は表現できるのに・・・。

私たちは今、コロナの影響で様々なことに制約を余儀なくされています。例えば平時なら簡単に手に入る不織布のマスクが品不足になり、グローバルなサプライチェーンは寸断されました。しかし、人々は原点に返り、身のまわりの布でマスクを作りました。国内の様々な企業がマスク生産を開始しました。今までなかった夏仕様のマスクも登場しています。当社オフィス近くの蕎麦屋さん(平河町椎葉)は、3密回避と営業を両立させるため、透明なボードとブックスタンドとダブルクリップで、飛沫防止の仕切りを作り、ランチのみ営業を再開しています。簡易マスクケースも無料で配ってくれます。「今できることに集中」とのメッセージには説得力と安心感があります。

(出所)平河町椎葉HPより抜粋。

新型コロナウイルスという見えない敵と対峙せねばならない現在は、間違いなく有事です。有事においては、平時の常識が通用しないことが多いので、原点に立ち返ってシンプルに考えることも重要だと思います。

当社は、ウイズ・コロナ、アフター・コロナ双方の視点で、クライアントの皆様のビジネスの本質に立ち返って、原点から対応策を考えます。同時に、「非接触社会」においても有効なデジタル技術を活用することによって、コロナ後の「新常態」に適合するソリューションを、クライアントの皆様とともに見出していきたいと考えております。

先般発行した「情報未来」の最新号(64号)では、「コロナが起動させたパラダイムシフト」としてコロナ危機に起因する様々な課題に対し、弊社コンサルタントの知見を紹介しています。是非ご覧ください。

以上

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