logo
データ&インテリジェンス

RCT(ランダム比較試験)

サービス概要

RCT(ランダム化比較試験)とは、有効性評価のための科学的研究方法で、因果推定のための厳格な手法です。例えば、医療分野では、新薬や新しい治療法の導入といった、「特定の介入」の効果を調べるために主に使われます。ランダム化の過程を経ることで、制御していない隠れた因子による影響を取り除き、得られた結果が特定の介入の影響であることを明確にできます。ほかの事例研究や時系列変化の研究と比べ、高水準のエビデンス(証拠)となることが示されています。

RCTでは、参加者をランダムに複数のグループに分け、それぞれに異なる介入を行います。一方には効果を測定したいある特定の介入を行い、もう一方には既存の手法や偽の手法の介入を行います。その後、両グループの結果を統計的に分析し、介入の効果を評価します。

RCTは手法であるため、医療だけでなく他分野の研究やビジネスにおいても行うことができます。研究開発やマーケティング分野でもRCTを当社では実施しています。

当社ではRCTの重要な要素である、実験の設計からモニター(被験者)選出、データの解析・検証といったサービスを提供します。特に、長年にわたって蓄積された豊富なカスタマーインサイトデータを有する人間情報データベースとモニターのWebアンケートシステムを有しており、これにより、RCTに必要なモニターの派遣を迅速かつ効率的に行うことが可能です。

コンサルティングアプローチ

当社のコンサルティングアプローチは、実験設計、被験者派遣、解析・検証という3つの主要なステップを網羅しています。RCTのような介入研究で重要なPICO(対象者、介入、比較、結果)の枠組みを踏まえ、私たちは各分野における専門性を活かし、細部に至るまで緻密な実験設計を提供します。

RCTを行う際にはまず、最も効果的かつ効率的な研究計画・実験設定を策定します。クライアントの目的のためには、実験の被験者をどう設定するのがよいか、介入の結果をどのような指標で表し、どう複数のグループを比較するのが最適かという実験の根幹から検討します。

実験の被験者派遣では、当社の広範なモニターのデータベースおよびWebアンケートシステムを活用することで、適切な対象者の迅速かつ確実に確保します。特に人間情報データベースでは、幅広い属性の人々の、人間性や習慣まで深く掘り下げた多数のデータを保持しています。複雑な条件設定であっても、統計分析が有用になるような十分な対象者数を確保し、研究の信頼性を高めます。

最終段階の解析・検証においては、当社の統計専門家がデータ分析を行い、研究開発やマーケティング戦略に不可欠な貴重な洞察を抽出します。この包括的かつ統合的なアプローチにより、クライアントの研究目標やビジネス目標の実現をサポートします。

得られる効果

  • 豊富な知識・経験に基づいた実験整備・サポートを受けられる。
  • 派遣・リクルーティングを行い被験者が用意できる。
  • 特定の施策などの介入の有効性測定を行うことができる。
  • 実験後、人間情報データベースによる付属情報を得られることができる。

実績