サービス概要
BI(Business Intelligence)とは、企業や組織がデータを活用して意思決定を行うための包括的なアプローチのことを指します。BIでは、まず、意思決定にかかわる様々なデータを収集し、データの統合や加工をします。その後、データ分析を行い、視覚的に分かりやすくまとめたグラフや集計表などから傾向やパターンを抽出して洞察を得ます。これらを効率的にサポートするためのソフトウェアやアプリケーションのことをBIツールと呼びます。
前述の通り、BIツールは、データの収集・加工・分析・可視化をサポートするものですが、ここでは当社が所管する分析・可視化に特化したBIツールについてご紹介します。
当社は、九州工業大学の「テンソルSOM」という技術を基に、高次元データを低次元空間でモデリングし、データの関係性をヒートマップで視覚的に理解するBIツール(以下、本ツール)を開発しました。本ツールを利用することで、データの潜在的なパターンを直感的に把握し、データ起因の仮説探索を容易にします。また、ヒートマップ画面でのインタラクティブな操作、任意の平方数での自動クラスタリングが可能なため、データ間の関係性確認・クラスタ間の差異比較を瞬時に行うことが可能です。
コンサルティングアプローチ
本ツールにおけるコンサルティングアプローチは、大別して「モデル設計」、「モデル構築」、「モデル結果確認」の3つのステップに分類できます。
まず、モデル設計では、お客様が保有しているデータからお客様独自のモデルを構築するために、どのようなデータがあって、どのデータからクラスタリングを行いたいのか、最終的に表示する画面を踏まえ検討します。次に、モデル構築では、検討した内容をBIツール上に設定し、高次元データを低次元空間でモデリングするための計算処理を行います。最後に、モデル結果確認として、構築したモデルの結果をヒートマップ画面で視覚的に確認し、データ起因の仮説探索を行います。
以上のアプローチを経て、本ツールの操作や設定方法をご理解いただきましたら、本ツールのみを継続してご利用いただくことも可能です。
得られる効果
- 1枚の描画結果をクリックするだけで、複数のデータ間の関係性を瞬時にヒートマップで捉えることができる
- スピーディな深掘り分析、データ起因の仮説探索ができる
- クラスタ数を任意の平方数で自動生成することができる
- クラスタを構成するデータから、全体データの予測をすることができる