株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹 以下、当社)では、一人ひとりのwell-beingを大切にした社会の実現に向け、取り組みを進めてきました。このたび、正式に“ひと中心のソーシャルデザイン”に関するコンサルティングサービスを本格始動いたしますので、お知らせします。
また、それに先立ち、“ひと中心”の考え方や実現プロセスを整理するとともに、各分野および領域における“ひと中心のソーシャルデザイン”のアイデアを、ソートカタログ「“ひと中心のソーシャルデザイン”のすすめかた」として取りまとめました。今後、全国各地のフィールドから、“ひと中心のソーシャルデザイン”を本格的に推進していきます。
【背景・問題意識】
これまでの地域・社会づくりを振り返ると、経済性や効率性を重視することで地域・社会を成長させてきた面があります。しかし、物質的な豊かさの反面、地球規模での気候問題に加え、所得/地域/ジェンダーといった様々な格差、人口減少や少子高齢化など、私たちの生活を揺らがす数多くの課題に直面しています。「課題先進国」と呼ばれて久しい今日、当たり前ではない未来の見通しに対峙する鍵は、“ひと”への注目にあると考えます。これからは、生活者が取り残されることなく、社会の持続可能性と、well-beingの向上とを両立して追求する“ひと中心”のソーシャルデザインへの転換が求められています。
【“ひと中心のソーシャルデザイン”のアプローチ】
当社は、“ひと中心”の実現に向けて、
①生活者起点、
②「ともに」視点
の2つを共通軸として、社会づくりの各プロセスを“ひと中心”の取り組みに転換していくことにより、“ひと中心のソーシャルデザイン”を進めていくことが重要であると考えます。
【ソートカタログ「“ひと中心のソーシャルデザイン”のすすめかた」とは】
このたび、“ひと中心のソーシャルデザイン”の進め方と、各分野での取り組み方について、以下の通り、ソートカタログ「“ひと中心のソーシャルデザイン”のすすめかた」として取りまとめました。
“ひと中心のソーシャルデザイン“は、どのような分野・領域でも実践することが可能であると考えます。ソートカタログでは、例として、教育、自治体、格差の是正、団地暮らし、歩行空間、レジリエンス、科学技術、仕事の8テーマにおいて、 “ひと中心”の視点に立つと見えてくる論点と、目指すべき方向性などについてまとめています。
ソーシャルデザインに取り組まれている省庁・自治体の皆様をはじめ、“ひと中心”の取り組みにご関心をお持ちの皆様において、広く各分野での施策の検討の際に、ご活用いただければ幸いです。
【今後について】
“ひと中心のソーシャルデザイン”を進めるにあたり、弊社では、
①地域のWell-beingの可視化
②ひと中心地域づくりISO
③地域未来デザインラボ
④行動デザイン・ナッジ
⑤人間中心テクノロジー
⑥ひと中心のEBPM
などのサービスを展開しています。こうしたコンサルティングサービスを通じて、これからも、各地に“ひと中心”のサステナブルでwell-beingな社会を広げていきます。