超知能を恐れるより、普及と備えを見据える――「通常のテクノロジー」としてのAIが示す、経営の視座
本対談では、当社代表取締役社長の山口重樹が、プリンストン大学教授のアービンド・ナラヤナン氏を迎え、論文「AI as Normal Technology(通常のテクノロジーとしてのAI)」を起点に、AIの普及とリスク、ガバナンスについて議論しました。
ナラヤナン氏は、AIを電力のような汎用技術と捉え、「発明・革新・普及」を経て社会に定着するまでには数十年を要すると指摘します。「超知能」は性質の異なる複数の概念を含み、AIの能力にも領域ごとの凹凸があるため、当面は人間とAIの協働が基本になると述べます。
リスクへの備えでは、強力なAIの拡散を防ぐだけに頼らず、攻撃を受けても素早く回復できる「レジリエンス」への投資が重要だと強調。アライメント、コントロール、下流の防御、レジリエンスの4層で考える枠組みも示されました。
さらに、AIを人の可能性を高める「心のクレーン」として活かすには、企業が従業員の不安に向き合い、仕事の充実を重視すべきだと訴えます。
AIを過度に恐れず、過信もしない。経営者が現実的な戦略を描くための示唆に富んだ対談です。
【 スピーカー 】
アービンド・ナラヤナン(プリンストン大学教授)
山口 重樹(NTTデータ経営研究所 代表取締役社長)
【 目 次 】
- 汎用技術としてのAIの普及
- 通常のテクノロジーとしてのAI
- AI業界の動向への示唆

