相反する圧力に向き合う変革リーダーのあり方
スタンフォード大学ビジネススクール講師ロバート・シーゲルと、当社社長の山口重樹が書籍「The Systems Leader」をもとにAI時代に求められるリーダーシップについて議論しました。
シーゲル氏は、現代にはクロスプレッシャーという私たちを相反する2つの方向へ引っ張るものがあることに気付き、世界中120社の企業を調査し、優先課題、人材、影響圏、地理、パーパス、という相反する5つのクロスプレッシャーを特定しました。その際に、相反する2つの方向のいずれかを選択するのではなく、状況に応じて両立させ、エコシステム全体への影響をシステム思考で捉え、実行できる人のことをシステム・リーダーと定義しています。
議論のなかでは、システム・リーダーの特徴として4つの行動を取りあげ、従来型の管理では対応しきれない変化の中で、変化に自ら飛び込み、正解のない状況でも優先事項と目的を明確にして決断し、人々を導くのがシステム・リーダーであるとしています。
AI とシステム・リーダーの関係性について、システム・リーダーシップという観点から、AI に関してリーダーが対処すべきこととして、(1)AIをワークフローに組み込む、(2)チームに変化の意味を伝える、(3)ステークホルダーを巻き込みながら仕事の根本から再設計を進める、の3つが求められると提言しています。
最後にシーゲル氏は、日本のリーダーに対して、合意形成の強みを保ちつつもスピードを高め、変化を恐れずにAIの創出や応用の先導に前向きに取り組んでほしいと述べ、日本の伝統や慎重さをも強みに変えながら、日本の企業が、次の20年をリードする機会があるだろうと結んでいます。
【 スピーカー 】
ロバート・シーゲル(スタンフォード大学ビジネススクール講師)
山口重樹(NTTデータ経営研究所 社長)
【 目 次 】
- 急速に変化するビジネス環境の現状
- 事例から学ぶシステム・リーダー
- 新たな時代におけるリーダーの役割


