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Insight
インタビュー

【心理学×AIで社会を考える】AIはあなたの“心”をどこまで理解しているのか?

2026.04.28
(語り手)コロンビア・ビジネス・スクール教授 サンドラ・マッツ
(聞き手)NTTデータ経営研究所 社長 山口 重樹
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安全な心理ターゲティングのためのデータガバナンス再設計


コロンビア・ビジネス・スクールのサンドラ・マッツ教授と、当社社長の山口重樹が書籍「MINDMASTERS」をもとにAIの心理洞察について議論した。 


教授はAIを単なる自動化の手段にとどまらず、人間の行動や心理を深く理解し、個別化されたデータに基づいて行動変容を促すとともに、多様な分野で一人ひとりへ最適化された支援を実現する強力な技術であると捉えている。


議論の焦点は、「AIによる心理洞察の可能性と、それを安全に社会実装するためのデータガバナンス」であり、精度の高い洞察を行うために私たちの様々なデジタルデータが使用・分析されているが、従来のデータガバナンスで重視されてきた「透明性とコントロール」では不十分であると教授は指摘する。


AIの心理洞察は、教育分野においての一斉授業から子どもの特性や興味に合わせた個別の教育カリキュラムのカスタマイズや、医療分野においての個々の症状・生活リズムに合わせた服薬リマインダーや療法を提供し、行動変容を支援するなど、人手不足の解消や提供できるサービスの質の向上に寄与していると事例を用いて説明している。


最後に教授は、企業がデータを安全に取り扱える仕組みの設計や説明責任を果たし、消費者が自分のプライバシーデータの価値により気づいて監視・参加する役割分担のもとに、AIの利点を安全に享受する形を提案して結びとしている。


【 スピーカー 】

サンドラ・マッツ(コロンビア・ビジネス・スクール教授)

山口重樹(NTTデータ経営研究所 社長)


【 目 次 】

  1. 書籍MINDMASTERSの概要
  2. AIによる心理ターゲティングの現状
  3. 個人データ管理の新たな視点
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Yamaguchi Shigeki
山口 重樹
株式会社NTTデータ経営研究所 代表取締役社長
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Sandra Matz
サンドラ・マッツ
コロンビア・ビジネス・スクール教授

心理学とコンピュータサイエンスのバックグラウンドを持つ計算社会科学者として、デジタルフットプリントと心理状態との間に潜む関係を解明することによる人間の行動変容について研究している。


過去10年間で、世界有数の査読付き学術誌に50本以上の論文を発表しており、その研究は『エコノミスト』、『ニューヨーク・タイムズ』、『ウォール・ストリート・ジャーナル』、『フォーブス』、『ビジネス・インサイダー』など、多くの主要メディアで頻繁に取り上げられている。


これまでの研究と教育活動に対し、社会心理学・人格心理学分野の「SAGE Early Career Trajectory Award」、Poets and Quants誌の「40歳未満のMBA教授ベスト40」、DataIQの「データ分野で最も影響力のある100人」など、数多くの賞を受賞している。

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