米国、EU、中国のデジタル規制動向
コロンビア大学ロースクール教授 アヌ・ブラッドフォード氏と当社代表取締役社長の山口重樹が、各地域のデジタル規制の特徴や意味付けについて議論しました。
当社社長山口が、「接続された無形経済」の構造変化を整理しながら、デジタル規制の意味づけを行い、アヌ・ブラッドフォード教授は、自著『ブリュッセル効果』『Digital Empires』および、論文『False Choice』に基づき、米国(市場主導)、EU(権利主導)、中国(国家主導)という三つのデジタル規制モデルの前提となる価値観と歴史的背景を解説します。
さらに、トランプ政権再登場後の米国の「市場回帰」と同時に進むテクノナショナリズム、米中テック戦争とデカップリング、データローカライゼーションの拡大など、地政学と規制が絡み合う現在の状況を描き出します。そのうえで、各国がデジタル主権を掲げつつもサプライチェーンを完全には分断できない現実、そして自由貿易体制や国際機関の弱体化の中で、AI・デジタル技術が安全保障や民主主義の在り方までも左右する時代に入っていることについて言及しています。
【 スピーカー 】
アヌ・ブラッドフォード(コロンビア大学ロースクール教授)
山口 重樹(NTTデータ経営研究所 代表取締役社長)
【 目 次 】
- イントロダクションおよびブラッドフォード教授のご紹介
- 昨今の社会情勢
- 昨今のデジタル規制の現状


