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Insight
インタビュー

デジタル規制はなぜ必要か ーEU、US、中国のデジタル規制動向ー【第1部】

2025.12.26
(語り手)コロンビア大学ロースクール教授 アヌ・ブラッドフォード
(聞き手)NTTデータ経営研究所 代表取締役社長 山口 重樹
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米国、EU、中国のデジタル規制動向

コロンビア大学ロースクール教授 アヌ・ブラッドフォード氏と当社代表取締役社長の山口重樹が、各地域のデジタル規制の特徴や意味付けについて議論しました。

当社社長山口が、「接続された無形経済」の構造変化を整理しながら、デジタル規制の意味づけを行い、アヌ・ブラッドフォード教授は、自著『ブリュッセル効果』『Digital Empires』および、論文『False Choice』に基づき、米国(市場主導)、EU(権利主導)、中国(国家主導)という三つのデジタル規制モデルの前提となる価値観と歴史的背景を解説します。

さらに、トランプ政権再登場後の米国の「市場回帰」と同時に進むテクノナショナリズム、米中テック戦争とデカップリング、データローカライゼーションの拡大など、地政学と規制が絡み合う現在の状況を描き出します。そのうえで、各国がデジタル主権を掲げつつもサプライチェーンを完全には分断できない現実、そして自由貿易体制や国際機関の弱体化の中で、AI・デジタル技術が安全保障や民主主義の在り方までも左右する時代に入っていることについて言及しています。

【 スピーカー 】

アヌ・ブラッドフォード(コロンビア大学ロースクール教授)

山口 重樹(NTTデータ経営研究所 代表取締役社長)

【 目 次 】

  1. イントロダクションおよびブラッドフォード教授のご紹介
  2. 昨今の社会情勢
  3. 昨今のデジタル規制の現状
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Yamaguchi Shigeki
山口 重樹
株式会社NTTデータ経営研究所 代表取締役社長
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Anu Bradford
アヌ・ブラッドフォード
コロンビア・ロー・スクール教授

EUの規制力やデジタル政策を研究する第一人者。

「ブリュッセル効果(The Brussels Effect)」の提唱で知られ、著書『The Brussels Effect』(2020)や『Digital Empires』(2023)は世界的に高く評価されている。

後者は『フィナンシャル・タイムズ』で2023年の注目書に選ばれ、2024年のシュタイン・ロッカン賞も受賞。現在は同大学欧州法研究センターの所長として、グローバルな規制のあり方を発信し続けている。ジネスおよびデジタル・マーケティングを担当。

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