AI規制のあり方と情報哲学、そして人類に起きている “第四の革命” とは
イェール大学デジタル倫理センター教授のルチアーノ・フロリディ氏と当社代表取締役社長の山口重樹との対談は、デジタル時代におけるAI倫理や情報哲学の役割が主題です。
AI規制のあり方については、哲学主導のアプローチと、市場主導のアプローチの二つが存在しますが、フロリディ教授は、競争力、イノベーション、規制を包括的に捉える視点が必要であり、どれか一つだけを優先すべきではないとの考えを述べます。また、急速に変化する技術環境の中で、倫理的に健全な規制の枠組みを構築するには、より多くの対話と長期的なビジョンの重要性も強調しています。
フロリディ教授の提唱する情報哲学原論は、情報哲学・情報倫理・情報論理・AI倫理の4つで構成され、21世紀型の哲学的課題に体系的に取り組む意義が語られています。現代社会では「オンライフ」――オンラインとオフラインが融合し、人間のアイデンティティや現実の概念そのものが再構築されていると教授は説明します。
また、人類にはこれまで三つの革命が起きており、第四の革命(=デジタル)が現在起きていると説きます。AIが普及する昨今、AIを取り巻く企業や社会のあり方を考える上で示唆に富んだ内容となっています。
*本動画の第2部として、「 AI倫理のあり方を世界的哲学者、ルチアーノ・フロリディ教授と語る」があります。
【 スピーカー 】
ルチアーノ・フロリディ(イェール大学 デジタル倫理センター教授)
山口 重樹(NTTデータ経営研究所 代表取締役社長)
【 目 次 】
- ルチアーノ教授のご紹介
- なぜ倫理が必要なのか
- 情報哲学原論とは
- “ 第四の革命 ”