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Insight
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デジタル多国籍企業 -分断化時代のタイト&ルースカップリング-

2025.06.17
(語り手)ケース・ウェスタン・リザーブ大学 教授 サティッシュ・ナンビサン
(聞き手)株式会社クニエ シニアマネージングディレクター 笹川 亮平
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デジタル技術の進展がもたらすグローバルビジネスにおいて、地政学的リスクに対応する実践的な戦略論

サティッシュ・ナンビサン教授は、デジタル技術がグローバル化を加速させる一方で、地政学的にビジネス環境が複雑化している現状を踏まえ、「グローバル化」と「地域化(ローカリゼーション)」という相反する力の中でいかに競争力を維持・強化するかの重要性を論じ、書籍『 The Digital Multinational:Navigating the New Normal in Global Business 』を出版しています。

本動画では株式会社クニエのシニアマネージングディレクターである笹川亮平氏と対談し、デジタル技術の進展がもたらすグローバルビジネスの新たな環境に対応するための実践的な戦略を解説し、中心的な概念である「タイト&ルーズ・カップリング(tight and loose coupling)」を通じて、多国籍企業がグローバルのパートナーや子会社とどの程度緊密に連携するかを示しています。

グローバルビジネスを展開する企業にとって具体的な示唆に富んだ内容となっており、各社の今後の事業戦略にも大いに参考になるため必見です。

【 スピーカー 】

サティッシュ・ナンビサン(ケース・ウェスタン・リザーブ大学 教授)

笹川 亮平(株式会社クニエ シニアマネージングディレクター)

【 目 次 】

  1. ダイジェスト
  2. 本対談および関連書籍の概要
  3. デジタル多国籍企業におけるグローバル戦略
  4. インテリジェント・ハブとインテリジェント・エッジ
  5. 日本企業のサプライチェーンの今後
  6. クロージング
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Sasakawa Ryohei
笹川 亮平
株式会社クニエ シニアマネージングディレクター

25年以上にわたりサプライチェーンマネジメント(SCM)コンサルティングに従事。クニエにおけるSCMおよびS&OPのコンサルティングサービスをリードし、パートナーとのアライアンス関係の構築、クライアントエンゲージメントを高める役割も担う。SCMの計画領域における企画構想、データ分析、プロジェクト計画、実行、管理までを手掛ける。著書に『ダイナミックサプライチェーンマネジメント』、『フォーサイト起点の社会イノベーション』がある。

SCMのあらゆる側面にわたる包括的なコンサルティングサービスを提供。SCMプロセスの最適化、データに基づく意思決定の促進、業務プロセスの改善、効率的なプロジェクト計画と実施が含まれる。SCMの成熟度診断、業務可視化ツールを活用したビジネス設計・実行支援などのサービスを通じて、企業の競争力の強化を支援。加えてSCM改革、業務改革を実行・継続していくための組織風土、意識改革の支援にも取り組む。

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Satish Nambisan
サティッシュ・ナンビサン
ケースウェスタン リザーブ大学 教授

ケース・ウェスタン・リザーブ大学 Weatherhead School of Management教授。イノベーション経営、DX戦略、技術経営等の幅広い経営管理領域を研究対象としている。2022年に発刊された「The Digital Multinational」はAxiom2023ビジネス書賞(国際ビジネス部門)を獲得している。

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