サービス概要
企業が市場で優位な立場を築くためには、競争力のある独自技術や革新的な製品の開発が不可欠です。しかしR&D(研究開発)は単に新しい技術や製品を生み出すことが目的ではありません。市場に受け入れられ、売上や利益の向上に貢献する「価値ある創発」であることが求められます。このような価値ある創発は、知的財産として企業の競争優位の源泉にもなります。
知的財産を最大限活用し、マーケットリーダーとして市場でのポジションを確立させていくためには、企業が俯瞰的な視点を持ち、自社の目指す方向性や取り組むべき課題を明確に理解したうえで、知的財産の活用を戦略的に推進する必要があります。そのためには、技術と市場の両面を深く理解し、技術が市場に浸透するまでのプロセスを見据えた戦略の策定が重要です。
NTTデータ経営研究所では、ビジネスコンサルティングの観点を知的財産戦略、R&D戦略に活用し、企業の技術ドリブンの取り組みを後押しします。
また、2024年には、NTTグループのNTTアドバンステクノロジ社と共同で知的財産の事業活用を目的としたソリューションとして「IPランドスケープ」という手法をリリースしました。技術を取り巻く環境(ランドスケープ)を多角的に分析し、技術視点とビジネス視点を融合したコンサルティングによって技術の市場適用までを見据えた戦略立案を支援します。
コンサルティングアプローチ
知的財産の事業活用を指向する場合、ビジネスと技術の両方の観点で現状を把握し、適切な方針を策定する必要があります。
IPランドスケープの取り組みでは、具体的な事業に関する検討に向けて、3Stepに分けてビジネスと技術の双方の観点で分析を行います。
■ Step1
- 対象企業、対象技術に関して、ビジネスマーケットのトレンドを調査
- 着目すべき企業、差異化ポイントとなりうる技術領域を把握
- 調査範囲を絞りこむために、事業に関する仮説を策定
■ Step2
- Step1で策定した仮説に対して、ビジネス/技術の両面から深堀調査を実施
- 主要企業のビジネス動向/技術動向の詳細調査を実施
- 絞り込んだ技術領域に対して、マーケットの主要プレイヤー、主要製品に関連する特許を調査し、技術的な差異化ポイントのファクトを収集する
■ Step3
- Step2までの検証結果を踏まえ、Step1の事業仮説をアップデート
- (必要に応じて、Step1 , Step2 を繰り返す)
- 事業化に向けて解くべき課題、勘案すべきリスク、適切なアライアンス先案を提示
このようなStepを経て、最終的には具体的な事業プランに落とし込み、クライアント内の事業検討に接続します。NTTデータ経営研究所では、豊富なコンサルティング経験に基づき、調査後の新規事業立ち上げにも伴走し、お客様の事業化を強力に支援します。
得られる効果
- 事業領域に関するビジネス動向・社会ニーズのマクロな把握
- 注目プレイヤー(競合)の動き、ビジネス・技術の最新トレンド・潮流の把握
- 技術的な背景を考慮した事業の方向性のアイデア創出・評価
- マーケットプレイヤー技術的な優位性の評価