サービス概要
国内の消費財バリューチェーンは、一部の製造小売業を除き、「製(メーカー)」「配(卸・中間流通)」「販(小売)」による階層構造となっており、階層ごとに個社の事業活動範囲内で最適なサプライチェーンを組み立ててきました。一方で、 “確実に供給責任を果たしながら要するコストを極小化する”という二律背反を、個別最適の枠組みによる需給コントロールでクリヤすることは、得られる成果という点でほぼ限界に達しています。階層別で需要予測の精度を上げても、ブルウィップ効果による需要の波動を抑えきれず、過剰調達・過剰生産・過剰在庫・過剰物流の解決は限定的となります。
これらを抜本的に解決し、真に競争力の高いバリューチェーンを築くためには、製配販階層横断で需要への感応度が高いフレキシブルなサプライチェーン、すなわち“デマンドサプライチェーン”が求められます。この実現には、製配販が単一の需要予測に基づいた需給コントロールにより全体最適を目指すアライアンスとビジネスモデル改革、その運用を担保する業務プロセスとコラボレーションプラットフォーム、さらにはバリューチェーン全体で生み出された成果を貢献度に応じて配分する枠組みなどが必要です。バリューチェーン横断での構造改革に豊富な実績と知見を有するコンサルタントが構想作りから実践に至るまでトータルにご支援します。
コンサルティングアプローチ
- サプライチェーン分析(計画系・実行系における改革ポイントの明確化)
- デマンドサプライチェーン戦略策定
- ビジネスモデル変革および業務プロセス・コラボレーションプラットフォームの企画
- 階層横断でのアライアンス構築
- PoCによる有効性・実現性検証
- 実行支援
得られる効果
- 製:調達・生産・物流の最適化(コストとロスの極小化)
- 配:在庫・物流の最適化
- 販:廃棄・機会ロスの極小化