株式会社NTTデータ経営研究所(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹)は、東京建物株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:小澤 克人)が2025年5月に東京・日本橋に開設するデジタル金融施設「FIAN(東京フィナンシャル庵)」(呼称:フィアン、以下「FIAN」)内にて提供される、エグゼクティブ・プログラムの開発支援を行いましたのでお知らせします。
FIANでは、「AIと金融の未来研究会」(以下「本研究会」)を設置し、金融セクターの次世代リーダーを対象としたエグゼクティブ・プログラムなどの提供を通じて、高度金融人材育成をサポートすることで、国内外の金融エコシステムの発展に貢献するとともに、「国際金融都市・東京」構想の実現を目指します。
【 開設の背景 】
AI分野における昨今の技術革新やそれに伴う規制緩和、社会責任への対応などにより、金融サービスで必要とされるスキルも変化しており、金融業界はAIによる変化の影響を最も受ける産業の一つとして知られています。日本においても、デジタル分野に精通した高度金融人材の需要は増大しており、金融セクターにおける既存人材のリスキリングなどの必要性が高まっています。
2024年11月に着工し、2029年度(一部2032年度)に竣工予定の「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(「呉服橋プロジェクト」)は、金融機関が集積する大手町・日本橋・兜町を繋ぎ金融軸と称される永代通り沿いに立地し、高度金融人材サポート施設や日本橋川沿いの連続的な水辺空間の整備などを通じて、東京の国際競争力の強化を行うものとして国家戦略特区の指定を受けています。
今回開設するFIANは、呉服橋プロジェクトに整備予定の高度金融人材サポート施設の先行施設として開設するものであり、デジタル金融分野における最先端のプログラム提供を通した高度金融人材の育成を支援します。
【 施設概要 】
FIANは、デジタル金融分野におけるイノベーション創出を支援し、グローバルエコシステムの架け橋となることを目指しています。
また、プラチナ会員を対象としてデジタル金融分野における最先端のプログラムを提供するほか、国内金融機関と海外の最前線プレーヤーとの交流促進等の各種活動を行っていく予定です。
【 AIと金融の未来研究会について 】
次世代金融リーダーに向けた事業変革戦略推進力強化を支援することを目的に、AIと金融の未来研究会を設置。本研究会は東京大学柳川教授を座長とし、英国オックスフォード大学サイードビジネススクールにて未来金融テクノロジーイニシアチブを主導するPinar Ozcan教授による全体監修のもと、金融業界の次世代リーダー向けエグゼクティブ・プログラムの提供を主要な活動とします。また、分科会等の開催により、金融業界全体の変革につなげるための具体的アクションを実施します。
【 エグゼクティブ・プログラムについて 】
最先端のIT技術が金融業界に与えるインパクトを理解するのみならず、それらを事業戦略に落とし込み、ビジネスモデルの変革を起こすための実践的な経営能力の向上を目的として、世界トップレベルの大学機関の講師陣を中心に提供されるプログラムです。金融業界の次世代リーダー層を対象とし、Pinar Ozcan教授による全体監修のもと、少人数制・対面開催により、相互に学び合い、視点を多角化し、人的ネットワークを広げることができる環境を提供します。
【 名称「FIAN」について 】
FIAN(東京フィナンシャル庵)は「東京」「フィナンシャル」「庵」を組み合わせた名称であり、世界の名だたる国際金融都市に伍する都市として東京がさらなる発展・成長を遂げるため、その基盤を支える次世代リーダー達がかつてイノベーションを創出した茶人のように高い志をもって共存し合う空間でありたい、という想いが込められています。
施設名称
FIAN(東京フィナンシャル庵)
所在地
東京都中央区日本橋1-3-13 東京建物日本橋ビル11F
【アクセス】
東京メトロ銀座線・東西線、都営浅草線「日本橋」駅 直結
JR線「東京」駅 日本橋口徒歩6分
東京メトロ半蔵門線「三越前」駅 B5出口徒歩3分
開設時期
2025年5月(予定)
施設内容
セミナー・イベントスペース(最大約70名収容)、シェアオフィス(個室4室、会議室1室、コワーキング約25席)、ラウンジ