銀行・決済分野では、不正検知や与信高度化、業界横断でのデータ連携など、データ活用による新たな価値創出への期待が高まっています。一方で、機微な金融データを扱うため、プライバシー保護や組織間の信頼構築、データガバナンスの確立が重要な課題となっています。本ワークショップでは、データを秘匿したまま分析・連携できる「秘密計算」に焦点を当て、銀行・決済分野における最新の技術動向やユースケース、社会実装の可能性をご紹介します。ぜひご参加ください。
開催概要
開催日時
2026年11月11日(水)13:30~15:30
【開催方法】
ハイブリッド開催(対面+オンライン)事前申込制・無料
- 現地会場:TKP東京駅カンファレンスセンター ホール11A
(東京都中央区八重洲1-8-16 新槇町ビル)
- オンライン
主な対象者
- 銀行、保険会社、決済会社、証券会社等においてデータ利活用、DX推進、AI活用を担当されている方
- 決済代行事業者(PSP)で不正対策を担当されている方
- 金融犯罪対策、不正検知、コンプライアンス高度化に取り組まれている方
- 業界横断データ連携、データガバナンスに関心を有する方
- 新規事業開発、事業企画、イノベーション推進を担当されている方
- システム企画、ITアーキテクチャ、先端技術導入を担当されている方 等
※上記以外の方もご参加可能です
【事前申込締切】2026年11月9日(月)
開催内容
第1部 秘密計算の基礎理解(講演)
第2部 金融分野における活用事例(講演)
第3部 データ利活用の未来展望(パネルディスカッション)
プログラム
時間 | 内容 | |||
|---|---|---|---|---|
13:30 | オープニング | |||
13:35 | 第1部 | 秘密計算の基礎理解(講演) データを分散し、秘匿したまま処理するしくみと応用 松本 勉 | 産業技術総合研究所 秘密計算(Secure Multiparty Computation)は、複数のパーティ(参加するエンティティ)の間で個別の入力データを秘匿化したまま計算処理を行う技術の総称です。この講演では、実用化の先頭を走る秘密分散ベースの秘密計算方式について、その技術的しくみの理解と、金融分野等への応用イメージの把握のために参考にしていただけることを目指し、ミニマムで直感的な技術解説を試みます。 | |||
13:50 | 第2部 | 金融分野における活用事例(講演) 決済領域でのデータ活用事例紹介 三谷 隆 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 決済領域におけるデータ活用事例をはじめ、企業間でのデータ共有ニーズや課題、それらを乗り越えた先に広がる未来像についてご紹介します。 | |||
14:10 | 知見を持ち寄り、不正決済に挑む~プライバシー保護連合学習~ 酒見 由美 | GMOコネクト株式会社 不正決済の検知は、事業者間でデータを持ち寄ることができれば精度の向上が期待される一方、データそのものの共有には大きなハードルがあります。本講演では、その解決策の一つとして、データを手元に置いたままモデルのみを秘密計算で安全に持ち寄るプライバシー保護連合学習を紹介します。あわせて、実データを用いて効果がどの程度見込めるかを検証している現在の取り組みと、そこから見えてきた課題をお話しします。 | |||
14:30 | SIP3における銀行業界での秘密計算活用への挑戦 櫻井 陽一 | NTTドコモビジネス株式会社 SIP3での秘密計算を活用した金融分野の取り組みとして、FDUAと連携して推進する「粉飾決算検知」の実証を推進しております。秘密計算技術を活用することで、機密性の高い企業データを開示することなく照合・分析し、不正検知やリスク管理の高度化を目指しています。実証を通じて見えてきた課題と成果を共有するとともに、秘密計算がもたらす金融DXの可能性と、SIP3が目指す社会実装の方向性について展望します。 | |||
14:50 | 休憩(10分) | |||
15:00 | 第3部 | データ利活用の未来展望(パネルディスカッション) 「単独防衛」(守りのデータ活用)から「業界共同での価値共創」(攻めのデータ利活用)へ 三谷 隆、酒見 由美、櫻井 陽一 | ファシリテーター:加藤 洋輝(NTTデータ経営研究所) 不正の手口が複雑化し、複数のサービスや事業者をまたぐ中、1社のデータだけで不正の全体像を把握することは難しくなっています。一方、事業者間で生データを共有することには、プライバシー、セキュリティ、規制、競争上の制約があります。そこで、各社が元データを手元に保持したまま、秘密計算やプライバシー保護連合学習による知見を持ち寄り、業界横断で利用できる不正検知AI等の価値共創ができるのかについてパネルディスカッションを行います。第2部で紹介予定の「不正検知」の事例等のユースケース以外も含めて、攻めのデータ利活用の将来像、新たなビジネス創出の可能性(共同化AIの可能性)、それらに向けて最初の一歩としてどのようなことをすべきか等を議論します。 | |||
15:25 | クロージング | |||
SIP3について
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が司令塔となり、府省や分野を越えて科学技術イノベーションと社会実装を進める国家プロジェクトです。第3期(SIP3)では、Society 5.0の実現に向けて14の課題を設定し、技術・事業・人材等の5つの視点から取り組んでいます。






