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News Release
ニュース・リリース

介護ロボットのニーズとシーズをマッチング

~介護現場のニーズをふまえた介護ロボットの開発に向け、企業のエントリー募集を開始~
2021.06.14
株式会社NTTデータ経営研究所
厚生労働省

※本ニュースリリースは株式会社NTTデータ経営研究所と厚生労働省が共同で配信しています。

重複して配信されることがありますが、ご了承願います。

株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柳 圭一郎、以下 当社)は、厚生労働省からの委託事業として、介護現場の課題(以下、ニーズ)と開発企業の要素技術および周辺技術等(以下、シーズ)のマッチング支援を行う新しい取り組みとして「介護ロボットのニーズ・シーズ マッチング支援事業」を2021年6月14日から開始します。この事業では、過年度に実施された「介護ロボットのニーズ・シーズ連携協調協議会」において調査された、介護現場の課題およびその解決に向けた介護ロボットなどの検討内容を、開発企業向けに再整理・一般公開し、ニーズを解決する介護ロボットなどに関する企業のエントリーを募集します。

本事業へ参画する開発企業は、ニーズの出所となる施設などへのヒアリングや、介護ロボットなどの製品知識や開発支援の経験を有するマッチングサポーターから様々な支援を受けることが可能となります。

※ニーズ・シーズ連携協調協議会
厚生労働省の委託事業として実施した取り組み。開発前の着想段階から、介護ロボットなどの開発の方向性について介護現場と開発企業らが協議会を組成。介護現場のニーズを反映した、既存の技術・機器にはない優位性を持つ新しいロボットなどの開発提案を行いました。

【背景・目的】

日本の高齢化は、世界に例を見ない速度で進行しており、介護人材不足が大きな課題となっています。限られたマンパワーを有効に活用する解決策の一つとして、高齢者の自立支援を促進し、質の高い介護を実現するためのロボット・センサーなどの活用が期待されています。

今後、さらに介護現場で有用性の高い介護ロボットの導入を推進するためには、介護ロボットを導入する介護施設などにおいて解決すべきニーズを調査し、それを解決するための要素技術およびシーズとマッチングさせ、施設における介護業務でより効果的に活用することができる介護ロボットの開発を促進することが重要です。

これらを踏まえ、厚生労働省では「ニーズ・シーズ連携協調のための協議会」を設置し、開発前の着想段階から、介護ロボットなどの開発の方向性について介護現場と開発企業等が協議を行いました。そこで介護現場のニーズを反映した、既存の技術・機器にない優位性を持つ新しいロボットなどの開発提案に関する取りまとめを行いました。

このたび「介護ロボットのニーズ・シーズ連携協調協議会」において抽出されたニーズと、それを解決するための要素技術およびシーズをマッチングすることで、介護現場の真のニーズを汲み取った介護ロボットの開発やその利活用方法に結びつけることを目的に、ニーズ・シーズマッチング支援事業を開始します。

【概要(特長)】

介護現場のニーズと介護ロボット案のリスト

昨年度以前に実施した「介護ロボットのニーズ・シーズ連携協調協議会」で抽出されたニーズの発生場面や、当該取り組み時の解決に向けてロボット案などの整理を行い、リスト化して一般公開します。

下記リンクより、介護現場のニーズと解決に向けた介護ロボット案のリストを確認することが可能です。

開発企業のエントリー募集

本事業では、介護現場のニーズを解決する介護ロボットなどに関する企業のエントリーを募集します。

<エントリー対象者>

介護ロボット開発企業、福祉用具開発企業、周辺部材製作企業など。

その他、介護ロボット開発に携わる企業等が保有する製品や初期段階の試作機、シーズを持ち新たに介護ロボット分野への参入を目指す開発企業、自社技術が介護ロボットに活用できるか分からないが、登録だけでもしておきたいと考えている企業もエントリー可能です。

<エントリー方法とマッチングまでの流れ>

  1. 本事業のホームページから、介護現場のニーズと解決に向けた介護ロボット案のリストが確認できます。
  2. 開発を希望しているテーマ・介護ロボットの種類などを指定し、エントリーいただきます。
  3. マッチングサポーターとのマッチング相談を実施します。
    ※エントリーした企業が注目するニーズや、ロボット案についてマッチングサポーターにヒアリングしたり、自社の技術や製品について意見を求めることができます。
    ※自社の技術を、介護ロボット開発へどのように活かせば良いのか分からない場合は、マッチング委員会とマッチングサポーターが、エントリー企業が持つ技術の活用が有効と考えられるニーズやロボットについて検討し、希望に応じてそのニーズや技術をもつ他エントリー企業を紹介・提案します。
  4. マッチング後も、ご希望に応じてマッチングサポーターによる支援や「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業」におけるリビングラボでの効果検証や実証支援を受けることが可能です。
    https://www.kaigo-ns-plat.com/about/flow.html

【介護ロボット開発に向けた支援について】

本事業は、厚生労働省「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業」の一環として実施されています。同事業は地域における相談窓口の設置、介護ロボットの評価・効果検証を実施する全国8か所のリビングラボ(開発の促進機関)によるネットワークの形成、実証フィールドの整備などを行うことで、全国にプラットフォームを構築し、介護ロボットの開発・実証・普及の流れを加速化することを目指しています。

ニーズ・シーズ マッチング支援事業に参加する開発企業でなくても、介護ロボットの開発において、介護ロボットの製品評価・効果検証や介護現場での実証支援、有識者による専門的・技術的な助言サービスを利用することが可能です。

https://www.kaigo-pf.com/

【本事業PRのためのホームページ開設】

当社は、本事業のホームページを開設しました。介護現場のニーズの一般公開と、介護ロボットの開発により課題を解決する企業のエントリー募集受付の詳細は、ホームページをご参照下さい。

https://www.kaigo-ns-plat.com/

【今後について】

当社は、本事業の事務局運営を通じて、介護現場のニーズと開発企業のシーズをマッチング支援することにより、介護ロボットの開発から普及までの流れをより一層加速化することを目指します。

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ経営研究所

コーポレート統括本部 業務基盤部

広報担当

E-mail:webmaster@nttdata-strategy.com

内容に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ経営研究所

情報未来イノベーション本部 先端技術戦略ユニット

担当 : 足立 圭司

E-mail:ns-plat@nttdata-strategy.com

Tel:03-5213-4171

内容に関するお問い合わせ先

厚生労働省

老健局高齢者支援課

担当 : 山田 士朗

E-mail:yamada-shirou.yz1@mhlw.go.jp

Tel:03-3595-2888(直通)

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