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News Release
ニュース・リリース

ISACAのGlobal Achievement Awardの受賞について

~NTTデータ経営研究所所属の増田佳正が日本人として3人目の受賞・Innovative Awardは日本人初~
2021.03.01

株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柳 圭一郎)所属のコンサルタント・増田佳正は、2021年2月付で米国ISACAによるGlobal Achievement Awardのうち、Innovative Awardを日本人として初めて受賞いたしましたので、お知らせします。Global Achievement Awardの受賞は、2014年に受賞の梶本氏、1992年~2001年にかけて複数受賞の松尾氏についで日本人として3人目であり、その中でも今回増田が受賞したInnovative Awardは日本人として初の受賞となります。

受賞理由

ISACA のInnovative Solutions Awardは、ビジネスや社会的課題の解決のために利用技術・手法を開発した個人もしくは組織に対して与えられるものです。

この度、増田がこのAwardを受賞した理由としては、デジタルIT時代におけるデジタル・トランスフォーメーション(以下、DX)およびイノベーションのため、Adaptive Integrated Digital Architecture Framework (適応型統合デジタルアーキテクチャーフレームワーク。以下、AIDAF)というフレームワークの確立に寄与したことによります。

受賞の意義

今回、AIDAFが ISACA国際本部のInnovative Solutions Awardを受賞したことは、日本にとって以下3つの大きな意義があります。

(1) 世界に認められたフレームワークを使ってのDX

世界中のISACAやカーネギーメロン⼤学院など、世界的に認められたAIDAF フレームワークを利用することにより、DXを「Digital IT戦略に整合した各Digital ITプロジェクトの遂行」「各Digital ITシステムで想定されるリスクに対応した戦略的リスク低減・解決策の実施(リスクマネジメント)」と共に遂⾏することができるようになります。

(2) 「ものづくり」にフォーカスしたデジタル社会の推進

⽇本が得意とする「ものづくり」にもフォーカスしたデジタル社会を実現するために、AIDAFフレームワークはSociety 5.0やIndustry 4.0の仕組みの⽀援や推進にも対応を予定しています。

(3) ⽇本からのGlobal Leadershipの発揮・展開

近年、グローバル組織のDXや戦略でのGlobal Leadershipにおいて日本は後れをとっています。AIDAF Frameworkを有効活⽤することで、Global Leadershipの発揮に必要となる「プロフェッショナルとして認められ、グローバル組織での⾃⾝および日本の貢献価値を⽰す」ことも可能となります。

なお、当Awardの授賞式は2021年7月にシカゴおよびオンラインにて行われる予定です。

Profile
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Yoshimasa Masuda
増田 佳正

資格
Ph.D. TOGAF9 Certified Architect, CGEIT, CISM, TESOL (英語教授法)

経歴

1991

慶應義塾大学理工学部電気工学科を卒業後、日本IBMに入社。アカウントSEとして製造業・外資系企業を担当。その後、Global NWプロジェクト、JR東海道新幹線モバイルITチケット予約システムの初期設計、グローバル・セキュリティ・コンサルティング、M&A統合プロジェクトなどを担当。

2008~2011

MIT Sloan経営大学院へ奨学生として留学。MOT/Executive Program修了

2011

IBM-CSC(Corporate Service Corps)に選出、東欧-トルコに派遣。

2012

IBM China上海に赴任、企業様基幹システム概念設計・立上げを担当

2013~2017

武田薬品工業に入社。Manager of Enterprise Architectureとしてグローバル武田におけるArchitecture BoardとEAのLeadを担当。

2018~

慶應義塾大学、SDMにて博士号取得後、Carnegie Mellon University客員研究員に就任(米・豪)

2019

SoftBank RoboticsのSr. IT Director (Global Platform Lead)を兼任

2019~

慶應義塾大学大学院政策メディア研究科 特任准教授を兼任

2020~

NTTデータ経営研究所に入社。グローバルデジタル戦略グループを立ち上げる。

受賞歴

2017年 人工知能学会研究優秀賞

2018年 経営情報学会AIS関連国際発表奨励賞

2019年 KES国際会議Best Paper Award (Digital Healthcare分野)

2020年 米Book Authority機関EA新書世界2位 (2020年上半期)

2021年 米ISACA国際本部Global Achievement Award- Innovative Solutions Award受賞 (AIDAF関連で5年連続の受賞)

著書

  • 「Enterprise Architecture for Global Companies in a Digital IT Era: AIDAF」Springer Nature社発行, 2019年2月
  • [国際Conference/Journal]
    KES HCIS国際Conference – Program Chair
    Journal Information (MDPI) – Guest Editor
    -Special Edition –“EA in the Digital IT Era”
    IGI Global Digital戦略国際ジャーナル誌Review Committee Board Member

ISACAについて

ISACA(本部:米国シカゴ)は、ITの監査・保証、内部統制、IT戦略マネジメント、セキュリティ管理、リスク管理、ガバナンスなどIT活動マネジメントに関する実務的研究分野における世界的のリーダー的組織であり、全世界で12.5万人の会員を擁しています。“COBITシリーズ”などの各種フレームワークの開発を通して、世界のビジネスコミュニティに貢献し、関連する資格認定事業を通してエキスパートの育成とスキルレベルの向上に寄与しています。日本では東京、大阪、名古屋、福岡に支部があり、約3,500名が会員となっています。

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