グリーエネルギーファーム産学共創パートナーシップ

現在の研究例(一部)

トリジェネレーションシステム01

トリジェネレーションシステム

京都大学農学研究科附属農場では、環境に優しい農業生産を目指し、太陽光発電や、都市ガスを使った「トリジェネレーションシステム」の実証実験を行っております。熱と電気を供給する「コジェネレーション」に加え、発生する二酸化炭素(CO2)をまで有効活用する一石三鳥のシステムです。排熱をハウスの暖房に、CO2を植物の光合成に利用します。

トリジェネレーションシステムを利用し、ハウスでバラの周年栽培をしています。

トリジェネレーションシステム02
トリジェネレーションシステム03

シリコン型太陽光発電パネル

京都大学農学研究科附属農場では、シリコン型太陽光発電パネルをハウスの横に設置し、自家発電・自家消費・売電を行っています。

昼間は太陽光発電から農場使用を差し引いた余りを売電しており、夜間は買電しています。

農場では、自家発電した電気を農業施設と本館の電気・空調、研究用電源に使用しております。

月間時価は発電量・売電量(kw)グラフ

太陽光発電技術を用いた施設園芸でのCO2排出量削減技術

京都大学農学研究科附属農場では、環境省CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業に採択され「光透過型有機薄膜太陽電池を用いた施設園芸におけるCO2排出削減技術の開発」を進めています。光透過型有機薄膜太陽電池(OPV)の農業用パネルを開発し、温室に適正に設置することで、作物栽培への影響が少なく、施設園芸起源のCO2排出量を大幅に削減する技術の確立を目指しています。

太陽光発電技術を用いた施設園芸でのCO2排出量削減技術01 太陽光発電技術を用いた施設園芸でのCO2排出量削減技術02

約25ヘクタールある農場敷地の一画にある160平方メートルの実験用温室2棟で行っています。1棟には全面に散乱光型の硬質プラスチックフィルムが使われてます。もう1棟には黒っぽい色の縦60センチメートル、横165センチメートルのOPVフィルムが屋根を中心に約90枚はめ込まれています。温室内は環境制御とモニタリングを行っており、クラウドPCによるリアルタイム管理をしています。

太陽光発電技術を用いた施設園芸でのCO2排出量削減技術03 太陽光発電技術を用いた施設園芸でのCO2排出量削減技術04