エネルギーハーベスティング関連の技術事例・取組事例
マクセル株式会社
全固体電池を中心とした耐熱長寿命電池
https://biz.maxell.com/ja/rechargeable_batteries/allsolidstate.html

【当社の取り組み】
当社では全固体電池の製品化を進めている。
全固体電池は耐環境性能に優れた電池であり、ハーベスティングと併せることで、電力供給を安定的に実施できる可能性を秘めている。
【当社全固体電池の特長】
幅広い温度範囲: -50~125 ℃
長寿命: 20年にわたり使用可能 *1
高い安全性: 液漏れなく過酷環境下でも使用可能 *2
高容量かつ高出力:全固体電池でありながら液系電池と同等の特性 *3
*1 加速係数から求めた室温での予測寿命
*2 200℃加熱や釘刺し、外部短絡など、各種安全性試験において発火発煙無し
*3 当社コイン形リチウムイオン電池CLB927の定格容量8mAh、最大放電電流20mAと同等特性
ユースエンジニアリング株式会社
高性能グラフェン多孔質体製造プロセスの開発

当社では、2014年からリチウムイオン電池を主とする蓄電デバイスおよびその製造装置に関する研究開発に注力しております。2018年からは、シンガポール国立大学(National University of Singapore, NUS)とグラフェン応用に関する共同研究を推進しております。グラフェンは、高い電子移動度、熱伝導度、強度を有するナノ材料として知られています。今回、市販の活性炭をSPS処理(通電加熱処理)することで電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタ)の電極材料に適した多孔質体(グラフェンフォーム)を形成することに成功しました。グラフェンフォームを用いることで、電気の流れを阻害し、また電解液との化学反応によって性能劣化の原因となっていたバインダーの量をゼロにすることができます。試作したスーパーキャパシタは、従来品と比較して耐久性で10倍以上、電力密度で2倍以上であることが確認されています。現在、量産装置の研究開発中です(右図)。