調査概要
【補足】
【詳細】
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調査結果
1. クラウドの利用状況1.1 SaaS(パブリッククラウド)の利用状況
利用するシステム毎にSaaS(パブリッククラウド)の利用状況を尋ねたところ、基幹系(事業活動)システムが最も高く46.0%、基盤系(インフラ関連)システムが最も低く32.5%という結果になった。【図表1-1】 【図表1-1】 SaaS(パブリッククラウド)の利用状況 1.2 PaaS/IaaS(プライベートクラウド)の利用状況
利用するシステム毎にPaaS/IaaS(プライベートクラウド)の利用状況を尋ねたところ、基幹系(事業活動)システムが最も高く47.1%、基盤系(インフラ関連)システムが最も低く30.1%という結果になった。【図表1-2】 【図表1-2】 PaaS/IaaS(プライベートクラウド)の利用状況 2. クラウドに期待する効果2.1 SaaS(パブリッククラウド)に期待する効果
利用するシステム毎に「SaaS(パブリッククラウド)利用時に期待する効果(上位2つ)」を尋ねたところ、システムに関わらず「コスト削減・可視化」が最も多い結果となった。 基幹系システム全般(共通業務、事業活動)及び情報系システム全般(社内向け・オフィス業務、社外向け、データ分析・管理)においては、「コスト削減・可視化」に次いで、「利便性・機能向上」を期待する傾向にある。 基盤系(インフラ関連)システムでは、「コスト削減・可視化(28%)」に次いで、「システム管理負荷の軽減(17%)」が期待されており、他のシステムと異なる。【図表2-1】 【図表2-1】 SaaS(パブリッククラウド)利用時に期待する効果
![]() *システム単位に調査した回答をシステム区分毎に合計しているため、Nが母数より多くなっている。
業界別にみると、基盤系(インフラ関連)システムにおいて、SaaS(パブリッククラウド)利用時に期待する効果に違いが見られた。 SaaS(パブリッククラウド)利用時に期待する効果として、「セキュリティレベルの向上」と回答した割合が製造業で13%、金融・保険・投資、共済業で10%と低かったのに対し、政府・地方公共団体・各種法人・団体業では16%と、「コスト削減・可視化」に次いで回答数が多かった。【図表2-2】 【図表2-2】 基盤系(インフラ関連)をSaaS(パブリッククラウド)利用する際に期待する効果
![]() 2.2 PaaS/IaaS(プライベートクラウド)に期待する効果
利用するシステム毎に「PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用時に期待する効果(上位2つ)」を尋ねたところ、システムに関わらず「コスト削減・可視化」が最も多い結果となった。 基幹系システム全般(共通業務、事業活動)及び情報系システム全般(社内向け・オフィス業務、社外向け、データ分析・管理)においては、「コスト削減・可視化」に次いで、「利便性・機能向上」及び「システム管理負担の軽減」を同程度に期待する傾向にある。 基盤系システム(インフラ関連)においても、「コスト削減・可視化」に次いで、「システム管理負荷の軽減」を期待しているが、その割合は他の効果よりも大きい。【図表2-3】 【図表2-3】 PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用時に期待する効果
![]() *システム単位に調査した回答をシステム区分毎に合計しているため、Nが母数より多くなっている。
業界別にみると、基幹系(事業活動)システムにおいて、「PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用時に期待する効果」に違いが見られた。 PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用時に期待する効果として、「業務継続性やシステム信頼性の向上」と回答した割合が、製造業で13%、政府・地方公共団体・各種法人・団体業で10%と低かったのに対し、金融・保険・投資、共済業では21%と、「コスト削減・可視化」に次いで回答数が多かった。【図表2-4】 【図表2-4】 基幹系(事業活動)をPaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用する際に期待する効果
![]() 3. クラウド利用時に想定されるリスク3.1 SaaS(パブリッククラウド)利用時に想定されるリスク
利用するシステム毎に「SaaS(パブリッククラウド)利用時に想定されるリスク(上位2つ)」を尋ねたところ、システムに関わらず「セキュリティに対する不安(24~31%)」が最も多い結果となった。 次いで、「個人情報・機密情報の所在が不明(13~15%)」、「クラウド事業者の事業継続性への不安(12~15%)」、「レスポンスの低下(10~13%)」が多かった。【図表3-1】 【図表3-1】 SaaS(パブリッククラウド)利用時に想定されるリスク
業界別にみると、情報系(データ分析・管理)システムでは、「SaaS(パブリッククラウド)利用時に想定されるリスク」に違いが見られた。 SaaS(パブリッククラウド)利用時に想定されるリスクとして、「個人情報・機密情報の所在が不明」と回答した割合が、製造業で15%、金融・保険・投資、共済業で13%であったのに対し、政府・地方公共団体・各種法人・団体業では21%と高くなっており、「セキュリティに対する不安」に次いで回答数が多かった。【図表3-2】 【図表3-2】 情報系(データ分析・管理)をSaaS(パブリッククラウド)利用する際に想定されるリスク
![]() 3.2 PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用時に想定されるリスク
利用するシステム毎に「PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用時に想定されるリスク(上位2つ)」を尋ねたところ、システムに関わらず「セキュリティに対する不安(23~28%)」が最も多い結果となった。 次いで、「個人情報・機密情報の所在が不明(11~14%)」、「クラウド事業者の事業継続性への不安(12~16%)」、「レスポンスの低下(10~13%)」が多かった。 全体的には、「SaaS(パブリッククラウド)」と「PaaS/IaaS(プライベートクラウド)」を比較して、大きな違いは見られなかった。【図表3-3】 【図表3-3】 PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用時に想定されるリスク
業界別にみると、基幹系(事業活動)システムでは、「PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用時に想定されるリスク」に違いが見られた。 また、「クラウド事業者の事業継続性への不安」、「サービスレベル・柔軟性の低下」というリスクに対して、金融・保険・投資、共済業では、製造業や政府・地方公共団体・各種法人・団体業と比べて、5%以上高くなっている。【図表3-4】 【図表3-4】 基幹系(事業活動)をPaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用する際に想定されるリスク
![]() 4. クラウドの利用に至った理由4.1 SaaS(パブリッククラウド)の利用に至った理由
SaaS(パブリッククラウド)を利用している企業に対して「利用に至った理由」を尋ねたところ、システムに関わらず「クラウドを利用したほうが、コストが下がることが明らかになったため」、「事業戦略上重要となる効果・機能があると判断したため」、「他社の事例から、自社においても効果があると判断したため」の順で回答が多かった。 なかでも、情報系(データ分析・管理)システムについては、「クラウドを利用したほうが、コストが下がることが明らかになったため(30%)」と「事業戦略上重要となる効果・機能があると判断したため(27%)」が同程度の割合であった。【図表4-1】 【図表4-1】 SaaS(パブリッククラウド)利用に至った理由
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業界別にみると、基幹系(事業活動)システムにおいて、「SaaS(パブリッククラウド)を利用した理由」に違いが見られた。 基幹系(事業活動)システムにSaaS(パブリッククラウド)を利用した理由として、「他社の事例から、自社においても効果があると判断したため」の割合が、製造業で18%、政府・地方公共団体・各種法人・団体業で21%と低かったのに対し、金融・保険・投資、共済業では43%と最も多くなっている。【図表4-2】 【図表4-2】 基幹系(事業活動)にSaaS(パブリッククラウド)を利用した理由
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企業規模別にみると、大企業のほうが「クラウドを利用したほうがコストが下がることが明らかになった」ことをクラウド利用の判断理由にしている割合が大きく、中堅・中小企業では「事業戦略上重要な効果・機能があると判断したため」、「想定されるリスクに対して回避可能な対策を立案できたため」と、コスト以外も重視する傾向にある。【図表4-3】 【図表4-3】 SaaS(パブリッククラウド)の利用に至った理由(企業規模別)
![]() ※中堅・中小企業:資本金10億円未満の企業 ※大企業:資本金10億円以上の企業 4.2 PaaS/IaaS(プライベートクラウド)の利用に至った理由
PaaS/IaaS(プライベートクラウド)を利用している企業に対して、「利用に至った理由」を尋ねたところ、システムに関わらず「クラウドを利用したほうが、コストが下がることが明らかになったため」、「事業戦略上重要となる効果・機能があると判断したため」、「他社の事例から、自社においても効果があると判断したため」の順で回答が多かった。 なかでも、情報系(データ分析・管理)システムについては、「クラウドを利用したほうが、コストが下がることが明らかになったため(31%)」と「事業戦略上重要となる効果・機能があると判断したため(27%)」が同程度であり、情報系(データ分析・管理)システムのクラウド利用は、コスト以外の要素が利用可否の判断に大きく関わっていることが分かった。 また、基盤系(インフラ関連)システムについては、他システムに比べて「オフィス移転等、システム資産の見直しに関わる外的要因が働いたため」の割合が3%~5%程度高くなっていた。【図表4-4】 【図表4-4】 PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用に至った理由
![]() *システム単位に調査した回答をシステム区分毎に合計しているため、Nが母数より多くなっている。
業界別にみると、基幹系(共通業務)システム、基幹系(事業活動)システムにおいて「PaaS/IaaS(プライベートクラウド)を利用した理由」に違いが見られた。 製造業では「事業戦略上重要となる効果・機能があると判断したため」の割合が29%・34%と大きな割合を占めたのに対し、金融・保険・投資、共済業では、「他社の事例から、自社においても効果があると判断したため」の割合が27%・30%と大きくなっている。【図表4-5】【図表4-6】 【図表4-5】 基幹系(共通業務)にPaaS/IaaS(プライベートクラウド)を利用した理由
![]() 【図表4-6】 基幹系(事業活動)にPaaS/IaaS(プライベートクラウド)を利用した理由
![]() 以上 |
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