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2016年10月6日

「金融サービスの利用動向調査」

金融機関窓口の夕夜間・土休日営業については7割超が希望
~ネット専業銀行の利用比率は九州・北海道で高い割合~

株式会社NTTデータ経営研究所

株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐々木 康志) はNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本良江)が提供する「NTTコム リサーチ」登録モニターを対象に、このたび「金融サービスの利用動向調査」を実施しました。

近年、ATMやインターネットバンキングなどの非対面チャネルの利用が拡大し、インターネット専業銀行を中心とした新たな形態の銀行も存在感を増してきています。一方で、地方の過疎化が進み、銀行窓口の営業時間短縮も検討される中、有人店舗の役割も再考される時期にきています。このような中、金融機関では従前の商品・サービスに加えて投資信託や生命保険といった取扱商品を拡充して収益確保を目指しています。消費者の側からは、クレジットカードや電子マネーの普及が進み、金融機関を介さない決済手段が提供され、選択の幅が広がっています。

そこで、金融機関のこれからの戦略を立案する上で参考となるように、消費者の金融サービスの利用動向をテーマに調査を行いました。

【主な調査結果】

  1. 1.金融機関(預金取扱機関)に保有している口座と利用頻度について
    • 保有していると最も多く回答があったのは、ゆうちょ銀行。2番目は、都市部は都市銀行、地方は地方銀行・第二地方銀行。3番目はインターネット専業銀行が占める。

      参照1.1

    • 都市部では都市銀行、地方では地銀・第二地銀という回答が多いものの、全国的に2番手はゆうちょ銀行、3番手はインターネット専業銀行との回答が多い。

      参照1.2

    • 2つの口座で入出金があったと回答している人が三分の一。3口座以上という回答も三分の一程度存在しており、日常的に口座の使い分けがなされている。

      参照1.3

    • 最も預金残高が多い金融機関では給与受け取りが多く利用されているものの、2番目に預金残高が多い金融機関ではそれほど多く利用されていない。

      参照1.4

  2. 2.メインバンクの利用動向
    • メインバンクに口座開設を行ったきっかけは、就職後・アルバイト時の給与入金口座用という入金目的の回答が半数を占める。

      参照2.1

    • メインバンクを選んだ理由の半数超は、自宅近くに店舗やATMがあるからという、チャネルに関するものである。

      参照2.2

    • メインバンクを変更した理由の半数超は、自宅近くの店舗やATMがなくなったからという、チャネルに関するものである。

      参照2.3

  3. 3.預かり資産
    • 金融機関で「投資信託」、「国債・地方債」もしくは「生命保険」を加入・購入した最大の理由は、渉外員からの勧誘。店頭のパンフレットを見て相談したという意見も2割程度存在。

      参照3.1

  4. 4.非対面チャネルの利用動向
    • 6割程度の回答者がインターネットバンキングを利用。ただし、パソコンからのアクセスが多く、スマートフォンからの利用は3割弱にとどまる。

      参照4.1

    • インターネットバンキングを利用しない理由の半数近くが、セキュリティーへの不安を指摘している。

      参照4.2

    • インターネットバンキングにおける利用サービスは入出金明細の確認と振込が大半。

      参照4.3

    • 店舗外、コンビニATMが拡がるものの、半数は銀行店舗内のATMを利用。

      参照4.4

  5. 5.有人店舗の利用動向と意向
    • 有人店舗に出向く理由は入出金、定期預金関連、振込・税金が多くを占める。

      参照5.1

    • 金融機関の窓口の時間外開設は、7割超のニーズがある。

      参照5.2

    • 時間外開設で利用したいサービスは、税金・諸届が多いが、資産運用やローン商品など、金融機関側の収益拡大に資するニーズも4割程度存在する。

      参照5.3

  6. 6.消費者の支払方法
    • 公共料金の支払いは口座引落が半数以上を占める。

      参照6.1

    • インターネット・ショッピングでの支払はクレジットカードでの支払いが圧倒的。

      参照6.2

    • よく利用する電子マネーは、関東では交通系電子マネー、四国ではWAONが半数超を占める。

      参照6.3

    • スーパーマーケットでの決済手段は半数超が現金。クレジットカードと電子マネーの利用は地域によって異なる。

      参照6.4

    • コンビニエンスストアでの決済手段は現金、電子マネー、クレジットカードの順番であり、地域の差異は大きくない。

      参照6.5

 ※本リリースの掲載の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。



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シニアマネージャー 西原 正浩
シニアコンサルタント 安原 健司
コンサルタント 渡邉 恵衣
Tel:03-5213-4115

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