現在ご覧のページは当社の旧webサイトになります。トップページはこちら

2015年9月1日

NTTデータ経営研究所、
人工知能・ロボティクス・データサイエンス対応の新組織発足

株式会社NTTデータ経営研究所

 株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:佐々木 康志 以下当社)は、9月1日付で、人工知能やロボティクス、データサイエンス等の専門知見を有するコンサルタントからなる新たなコンサルティング組織 「デジタルコグニティブサイエンスセンター(英語名:Digital Cognitive Science Center、略称:DCS)」 を発足します。
 今回の新組織は、人工知能、ロボティクス、データサイエンス、IoT、脳科学等のスペシャリストを横断的に編成。民間企業のニーズに合わせ、人・環境・モノやロボットをデジタル情報で結ぶシステムや方法論を提案・構築し、得られる多様かつ大量のデータを高度な情報処理によって事業に活用するためのコンサルティングを行います。

【新組織概要】

  1. 1. 名 称: デジタルコグニティブサイエンスセンター(Digital Cognitive Science Center、略称:DCS)
  2. 2. 構 成: コンサルタント15名程度
  3. 3. 内 容: 人工知能、ロボティクス、データサイエンス、IoT、脳科学等の当社専門コンサルタントが、必要に応じてセンサー、アクチュエータ、人工知能等を研究開発している外部研究者・研究機関や企業と連携し、当社の各コンサルティングユニットが保有する専門的知見と能力を横断的に結集することで、さまざまな情報を収集・解析・活用し、お客様の新たなビジネスチャンスの創出、問題解決を行います。

    デジタルコグニティブサイエンスとは、人・モノ・環境とそれらを結ぶ情報との関係、さらにその情報の変化を最新の人間科学と情報科学によって解明する複合的科学を意味し、人工知能、ロボティクス、データサイエンス、IoT、脳科学等を包含します。また、デジタルコグニティブサイエンスは、社会、ビジネスに有益で、人が満足できる(快適、安心・安全)システムを提供することを目的としています。

  4. 4. 当社における主な取り組み事例
    • ●データサイエンス
      • オフィス、住居内快適性評価技術開発(応用脳科学コンソーシアム※1:ニューロアーキテクチャー研究会)
      • 製造業におけるユーザーセンシング技術導入
      • 商業施設等における回遊・購買・心理等のマルチセンシングによる改善支援
      • Voicepanielを用いたtwitterデータ分析
    • ●ロボティクス、人工知能
      • 産業、農業、医療福祉、ヘルスケアロボット開発
      • AIコミュニケーションロボットの事業化(応用脳科学コンソーシアム:AIコミュニケーションロボット研究会)
    • ●IoT、脳科学
      • 環境発電技術の研究開発・事業化(エネルギーハーべスティングコンソーシアム)
      • 脳計測による動画広告評価
  5. ※1 応用脳科学コンソーシアム https://www.keieiken.co.jp/can/ :NTTデータ経営研究所が日本神経科学学会の協力を得て設立した、オープンイノベーションモデルのコンソーシアムです。40社を超える異業種の民間企業と異分野の研究者が一堂に会し、脳科学およびその関連領域の最新の研究知見を基盤に、「研究開発」「人材育成」「人材交流および啓発」に取り組み、複数のR&D研究会やアカデミーのもと幅広い研究活動を進めています。

【デジタルコグニティブサイエンスの詳細】

 昨今の目覚ましいデジタル技術を中心としたICTの進化は、私たちの生活を根本から変えつつあります。インターネットとコンピュータ技術の進化はビッグデータ時代ともいわれるように、大量のデータを収集・解析し、あらゆる社会活動、経済活動に活用することを可能にしました。

 また、IoT (=Internet of Things、モノのインターネット)の普及により、あらゆるものにセンサーと通信機能が組み込まれインターネットと接続され、大量の情報を収集・解析し、活用する時代に突入しています。そして、これらの大量の情報を解析し、活用するために、ディープラーニングを筆頭に加速度的に進化している人工知能技術が注目されています。

 こうしたICTの進化により、小売り、製造、農業、医療福祉、ヘルスケア等、あらゆる産業分野において、企業が大量の情報を収集、解析、活用することで顧客に新たな価値を提供できる時代になってきていますが、もっとも大切なのはそれらの情報の中心に人(ヒト)がいるということです。

 下図に示すように、人・モノ・環境は情報でつながっており、相互に影響を及ぼし合っています。その情報を正確に高速で伝達することを実現しているのがデジタル情報通信技術です。

デジタル情報通信技術

 情報には大きく、環境に関する情報、行動結果に関する情報、そして人間に関する情報があります。

 環境情報とは、製品や施設等に組み込まれたセンサーを介して取得される温湿度、気圧、照度、レイアウト等、空間に存在するあらゆる情報です。

 行動結果情報(広義の行動情報)とは、人の行動の結果として生ずる情報です。行動結果情報には、POSデータ、金融取引データ、WebサイトにおけるアクセスログやSNSの発言データ、Twitterのログをはじめとして、人の行動の結果である様々な情報が含まれます。

 人間情報とは、五感を中心に人間の感覚器官(センサー)が身体内外から入手するInput情報、およびその情報を脳が処理するProcessing情報、さらにその結果としてあらゆる筋肉等運動系(アクチュエーター)に伝達されるOutput(行動)情報であり、脳、生理(心拍等)、心理情報、行動情報(狭義)を含みます。

 センサーやアクチュエータ等、個々の要素技術開発も重要ですが、今、さらに問われていることは、それらセンサーやアクチュエータを活用し、人を中心としてどのようなシステムを創るか、いわゆる人、モノ、環境を融合し、一つのシステムとして如何なる価値を顧客に提供するかということです。今、日本企業には、この人と環境とモノを有機的に結びつけ最適化するシステムの構築力が求められています。

 デジタルコグニティブサイエンスセンター(DCS)では、人工知能、ロボティクス、データサイエンス、IoT、脳科学等の専門知識を活用し、人・モノ・環境とそれらを結ぶ情報との関係、さらにその情報の変化を複合的に解析。お客様とともに、社会、ビジネスに有益で人が満足できる(快適、安心・安全)システムによる新たなビジネスチャンスの創出、問題解決を行います。



【本件に関するお問い合わせ先】

■ 報道関係および内容のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ経営研究所
コーポレート統括部 プラクティスサポート部 井上、伊達
Tel:03-5213-4016 (代)
E-mail:

Page Top