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調査概要

  1. 調査対象:楽天リサーチ(*1)登録モニターの中の、大手消費者金融会社、その他消費者金融会社のいずれかから借入経験のある方
  2. 調査方法:非公開型インターネットアンケート
  3. 調査期間:2012年3月9日~2012年3月12日
  4. 有効回答者数:1,500人
  5. 回答者の属性:
    <性別>
    男性 776 52%
    女性 724 48%
    合計 1,500人 100%

    <年代>
    20歳以上~30歳未満 107 7%
    30歳以上~40歳未満 514 34%
    40歳以上~50歳未満 544 36%
    50歳以上~60歳未満 251 17%
    60歳以上 84 6%
    合計 1,500人 100%

    <借入経験と残高の有無>
    借りたことがある(現在も残高あり) 419 28%
    借りたことがある(現在は残高なし) 1,081 72%
    合計 1,500人 100%

    <借入先の数>
    1社 551 37%
    2社 298 20%
    3社 230 15%
    4社 110 7%
    5社以上 207 14%
    わからない 104 7%
    合計 1,500人 100%

    <ご参考:主な借入先(複数回答)>
    銀行等(*2) 530 35%
    大手消費者金融会社(*3) 1,352 90%
    その他消費者金融会社(*4) 311 21%
    クレジットカード会社・信販会社 722 48%
    その他 5 0%
    全体 1,500人 -
【補足】
(*1) 「楽天リサーチ」 楽天グループの商品・サービスの利用者約7,500万人の中から構成される約225万人のリサーチモニター(2012年7月1日現在)を擁し、市場調査サービスを提供。
(*2) 「銀行等」とは、銀行・信用金庫・信用組合等、預金取扱金融機関を指します。
(*3) 「大手消費者金融会社」とは、「アコム」、「プロミス」、「アイフル」、「新生ファイナンス(旧レイク)」、「武富士(当時)」、「三洋信販(当時)」を指します。
(*4) 「その他消費者金融会社」とは、大手消費者金融会社以外の消費者金融会社を指し、ヤミ金融等非正規業者は含みません。



調査結果



1. 基本属性

1.1 性別・年代

タイプ別の性別・年代については、「生活維持借入タイプ」、「一時借入タイプ」においては、女性、特に30代女性の割合が多く、それぞれ23.8%、23.3%を占めており、「趣味・娯楽タイプ」では男性の比率が高いものの、40代男性、30代女性の比率が同程度となっている。「多重借入タイプ」では、6割以上を男性が占め、特に40代男性の比率が30.3%と高く、「小額借入タイプ」では男性の比率が高いが、30代女性の比率も20.4%と40代男性(22.6%)に次いで高い割合を占める結果となっている。

「年代・性別」グラフ

1.2 婚姻状況

結婚については、各タイプにおいて軒並み7割以上が結婚しているが、「多重借入タイプ」では結婚をしていない層が34.6%と他のタイプと比較して高い結果となっている。

「婚姻状況」グラフ

1.3 家族構成

家族構成について見てみると、配偶者や子供との同居が多く、特に「小額借入タイプ」では67.8%を占めており、次いで「趣味・娯楽タイプ」(65.0%)、「一時借入タイプ」(62.5%)、「生活維持借入タイプ」(60.3%)と続いている。

一方で、「多重借入タイプ」では、一人暮らしをしている人が他のタイプよりも多く、22.0%となっている。

扶養すべき子供の数については、各タイプにおいて1人~2人が最も多くなっているが、とりわけ「小額借入タイプ」では扶養義務のある子供の数が2人以上という人が57.2%と半数以上を占めている。

「家族構成」グラフ


「扶養義務のある子供の有無」グラフ

1.4 共働きの状況

結婚している世帯における労働状況について、共働き率は「生活維持借入タイプ」が最も高く、59.7%、次いで「多重借入タイプ」が58.0%、「一時借入タイプ」が53.2%となっている一方、「小額借入タイプ」は「自分のみ働いている」人が41.7%を占めている。

「共働きの状況」グラフ

1.5 職業

職業について見たところ、各タイプにおいて6割以上が給与所得者であり、その雇用先の規模については、「多重借入タイプ」では17.5%が10人未満の小規模企業、「一時借入タイプ」、「趣味・娯楽タイプ」では1,000人以上の大規模企業がそれぞれ32.2%、33.1%を占めている。

1.6 雇用形態

雇用形態について、「生活維持借入タイプ」では非正規雇用の割合が他のタイプと比較して、32.3%と最も高く、次いで「多重借入タイプ」が23.1%となっている。一方で、「趣味・娯楽タイプ」、「小額借入タイプ」では、それぞれ81.4%、83.7%と正規雇用が8割を超える結果となっている。

「雇用形態」グラフ

2. 経済的状況・生活状況 

2.1 年収

タイプ別に見た個人年収においては、「生活維持借入タイプ」、「多重借入タイプ」は300万円未満の比較的年収の低い層の割合が多くなっている(それぞれ38.2%、34.3%)一方で、800万円以上の高い年収の層は「小額借入タイプ」に多く分布している結果となっている(20.7%)。

世帯年収についても、「生活維持借入タイプ」、「多重借入タイプ」では年収300万円未満が多くなっている(それぞれ16.7%、16.2%)。年収800万円以上は「一時借入タイプ」において最も多く、27.7%を占めている。

「個人年収」グラフ


「世帯年収」グラフ

2.2 住居形態

タイプ別に見た住居形態については、「小額借入タイプ」においては持ち家(一戸建て)の所有が46.7%を占め、持ち家(集合住宅)の18.5%とあわせると、65.2%と持ち家率が6割以上を占める結果となっている。

一方、「生活維持借入タイプ」、「多重借入タイプ」は、賃貸率が他のタイプよりも高い結果となっている(それぞれ、44.5%、46.3%)。

「住居形態」グラフ

2.3 金融資産の保有状況

タイプ別に金融資産の保有状況を見たところ、金融資産を保有していない(0円)と回答した人は、「多重借入タイプ」が42.2%と最も多く、「一時借入タイプ」および「趣味・娯楽タイプ」では100万円以上の金融資産がある人が、それぞれ60.1%、59.6%を占める結果となっている。

「金融資産の保有状況」グラフ

2.4 貯蓄行動

貯蓄を行っているかどうかについてタイプ別に見たところ、「生活維持借入タイプ」、「多重借入タイプ」は、貯蓄を一切していない人がそれぞれ25.2%、29.4%と他のタイプと比較して、高い結果となっている。

また、月収に対する毎月の貯蓄額の割合を見てみると、いずれのタイプにおいても10%未満が大半を占めるが、「小額借入タイプ」においては他のタイプと比較して、月収の20%以上の額を貯蓄に回している率が高い(23.4%)。

「貯蓄行動」グラフ


「世帯月収に対する毎月の貯蓄額の割合」グラフ

2.5 家計についての考え方

タイプ別に家計の収支の把握状況について調査したところ、「多重借入タイプ」、「小額借入タイプ」は他と比べて全く管理していないという比率が高く、特に「小額借入タイプ」では41.9%と高い割合を占めている。

「家計管理の状況」グラフ

3. 借入れに関する行動

3.1 相談の有無

借入れを申し込む際に誰かに相談したかどうか借入タイプ別に見たところ、いずれのタイプでも大多数が「相談していない」という回答が多く、なかでも「小額借入タイプ」は9割近く(89.2%)が相談をしていない。

「相談をした」回答者に対してその相談相手を訊ねたところ、配偶者、家族、友人といった身近な人への相談が多く見られたが、「多重借入タイプ」においては12.7%が「弁護士や司法書士、弁護士会などが行っている相談窓口(法テラス含む)」に相談していることがわかった。

「相談の有無」グラフ


「相談相手(複数回答)」グラフ

3.2 返済計画の有無

実際に借入れを申し込む際に返済計画を立てたかどうかについて見たところ、「一時借入タイプ」では13.5%が綿密且つ余裕を持った返済計画を立てており、おおよその返済計画を立てた人とあわせると、79.3%が返済計画を立てたことになる。

一方で、返済計画を立てていない人は、「多重借入タイプ」(38.5%)、「小額借入タイプ」(39.8%)に多く分布している。

「借入れを行う際の返済計画の有無」グラフ

3.3 借りる際の比較・検討の実施

次に、借入金を借りる際に他業種や他社との比較や検討を行ったかどうかについて見たところ、「行った」と回答した人は「趣味・娯楽タイプ」、「多重借入タイプ」で4割を超えたが(40.9%、40.1%)、全体的に比較・検討は「行っていない」傾向が高いことが分かった。

「借入れの際の他社・他業態との比較」グラフ

3.4 滞納について

滞納状況についてタイプ別に見たところ、「小額借入タイプ」においては87.1%が「約定通り返済している/していた」と回答している一方、「多重借入タイプ」では約定通りの返済は50.8%という結果となっている。

「滞納の状況」グラフ

3.5 完済方法

すでに借入金を返済した過去の借入利用者の借入金の完済方法について、各タイプにおいて「約定通りに返済を行って完済した」人が最も多いが、「多重借入タイプ」については、他のタイプよりも低く、40.4%となっている。また、「多重借入タイプ」は「利息返還請求を行った」人が15.0%、「自己破産等法的な債務整理を行った」人も29.2%と他のタイプよりも高い結果となっている。

「完済方法(複数回答)」グラフ

4. 消費者金融利用者の意識

4.1 消費者金融会社から借入れできなかったとき

資金が必要になったときに全ての消費者金融会社から借入れを断られたと仮定した場合、他に借入が可能だと思われる借入先について、「家族や親族」の割合がどのタイプにおいても高くなっている。一方、「多重借入タイプ」においては、「ヤミ金融等非正規業者」を想定している割合が26.3%と他のタイプよりも高い結果となっている。

「借入れが可能だと思われる借入先(複数回答)」グラフ

次に、想定した借入先に借入れを申し込むかどうかについて見たところ、各タイプで「銀行」や「セーフティネット貸付」については「申込みを行う」とした回答が多いものの、「ヤミ金融等非正規業者」、「クレジットカードショッピング枠現金化業者」に対しては「どのような状況になっても申込まない」という回答が多い結果となっている。

一方で、「多重借入タイプ」においては、「ヤミ金融等非正規業者」への申込意向が10.6%、「クレジットカードショッピング枠の現金化業者」への申込意向が16.7%と、他のタイプよりも高い結果となっている。

家族や親戚、友人・知人といった借入先については、「生活維持借入タイプ」の32.5%が友人・知人に対して、「小額借入タイプ」では21.1%が家族や親戚に対して「どのような状況になっても、申込まない」と回答しており、借入れについての相談をしていないことからも、家族には頼らない意向があることが窺える。

「想定する借入先への申込意思の有無」グラフ

4.2 借入れできなかった場合にとった可能性のある行動

次に、消費者金融会社から現在の借入れができなかったとした場合、どのような行動をとったと思うかについて、タイプ別に見たところ、どのタイプも生活水準を下げる、金融資産を取り崩すことを前提としており、まずは生活に係る支出を抑え、それでも足りない部分はこれまでの預貯金等の金融資産を取り崩して不足分を充当する行動をとることが想定される。

全体的に、「小額借入タイプ」は他のタイプと比較して借入れができなくなった際の行動について、「そう思わない」という率が高く、借入れができなくなったからといって特別な行動を起こすまでに至らなかった状況が想定される。

一方、「多重借入タイプ」においては「自己破産した」という結果が他のタイプと比較して高く(35.7%)、切迫感が窺える結果となっている。

5. タイプ別の性格的傾向

性格的な特長について、タイプ別の傾向を分析したところ、以下のような結果となった。

グラフ

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