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2009年6月16日

「CO2排出量ゼロ冷凍センター」実現

~ 千葉県印西市に世界初のカーボンオフセット・フリーザーを設置~

株式会社NTTデータ経営研究所

株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:佐々木 崇)が主催する「カーボンオフセット・プロダクツ・プロジェクト(以下、COP)」(2007年10月発足)では、コープネット事業連合会(本部:埼玉県さいたま市 理事長:赤松 光)が本年6月21日に千葉県印西市にて稼動開始する「印西冷凍センター 注1」において、排出されるCO2をカーボンオフセット 注2 によりゼロとする「CO2排出量ゼロ冷凍センター」(以下、カーボンオフセット・フリーザー)を実現します。

(注1) 印西冷凍センター: 敷地面積約3万平米(内、冷凍庫面積約5千平米)。低温用氷蓄熱、雨水の再利用、地中熱再利用空調など環境配慮システムを導入した低炭素型冷凍センター。
(注2) カーボンオフセット: 直接的な施策によって削減できないCO2を、森林吸収源を守る植林やクリーンエネルギーなどの事業に投資することなどにより、排出した分を相殺(オフセット)する仕組み

今回の印西市におけるカーボンオフセット・フリーザーの設置は、昨年に埼玉県草加市、および千葉県千葉市に出店したカーボンオフセット・ショップに続く新たな取り組みとなるもので、「CO2排出量を増加させることなく事業拡大を図る」というコープネットの経営方針に従い、同センターの2009年度におけるエネルギー使用量見通しから推計される、CO2排出量7,150CO2トン相当の京都クレジット(CER注3)を事前償却することにより、稼動時よりCO2排出量ゼロの冷凍センターとします。カーボンオフセット・ショップと同様に、2009年度の事業活動が終了後、年間CO2排出量の実績値を算定し、CERの償却量に不足があれば次年度償却分に上乗せして調整を行い、2012年度まで継続的にカーボンオフセットを実施します。

今回のカーボンオフセット実施にあたり、コープネット事業連合会は、丸紅株式会社より購入した中国、韓国における風力発電事業によるCERを主に活用しています。また、COPにおいては、CERを企業のCO2排出量削減にも活用するため、CER購入に関わる費用はコープネット事業連合会が全額負担しています。

(注3) CER: Certified Emission Reductionの略。京都議定書にて規定されている、京都メカニズムのひとつである途上国において実施されるCO2削減プロジェクト(CDMプロジェクト)により獲得される排出権

また、COPにおいては、カーボンオフセットの正当性を確保するために以下の点を遵守します。

カーボンオフセットの手法
京都議定書において認められた排出権である京都クレジット(CER)を償却することにより、オフセットを実施する。
カーボンオフセットの費用負担
京都クレジットの購入を含めた、オフセットに関わる費用は全額企業が負担し、オフセットを実施する企業のCO2排出量削減にも合わせて活用する。
カーボンオフセットの範囲・算定方法
地球温暖化対策推進法、および省エネ法において定められるCO2排出量把握の範囲(事業所、オフィスビル、店舗におけるCO2排出など)・算定方法に準じる。
カーボンオフセットのタイミング
当該年度に予測されるCO2排出量相当のCERを、事業活動が開始される前に償却する。
カーボンオフセットの検証
当該年度の事業活動終了後、CO2排出量実績値がCER償却量を上回る場合においては、次年度分償却時に調整する。

COPにおいては引き続き、2009年度に埼玉、東京にて出店される、コープネットの新店舗のカーボンオフセットを実施する予定です。東京で出店される予定の新店舗は、太陽光パネルの設置や、グリーン電力証書(第一約束期間の同店使用電力の約半分を購入済)の購入によりCO2排出量を最大限に抑えた店舗ですが、さらにCERでオフセットし、「CO2排出量ゼロ店舗」とします。

また、製造や輸送に関わるCO2排出量をカーボンオフセットする「CO2排出量ゼロ工場」(カーボンオフセット・ファクトリー)や、「CO2排出量ゼロ輸送」(カーボンオフセット・トランスポート)を実現すべく、COP参加企業と準備を進めています。

COPでは、カーボンオフセットにより、企業の事業活動におけるCO2排出量削減と、環境配慮型戦略商品開発を同時に実現するというコンセプトに基づき、企業におけるカーボンオフセットを拡大し、2012年までの5年間で1百万CO2トンのCERの償却を目指し、我が国の京都議定書削減目標達成にも貢献したいと考えています。

以上


本件についてのお問い合わせ
 
株式会社NTTデータ経営研究所
マーケティング本部
TEL:(03)5467-6313(直通)
FAX:(03)5467-6332

[ 補足 ]

コープネット事業連合会について
 コープネット事業連合は関東圏1都7県(いばらきコープ、とちぎコープ、コープぐんま、ちばコープ、さいたまコープ、コープとうきょう、コープながの、 コープ にいがた )の生協事業連合です。「 CO・OP  ともに はぐくむ くらしと未来」を理念に、人と自然が共生する社会と平和な未来を追求しています。
コープネットでは、新店舗の建築に関わる「新店環境基準」を設け、新店舗における省エネを推進しています。具体的には、高効率冷凍機システム、天井照明への1灯管の採用やセラミック床の導入による天井照明の本数減、バックヤードへの採光窓の設置、電力使用量のモニタリングシステム、トイレへの人感センサ設置、などの施策を導入しています。

「印西冷凍センター」全景

「印西冷凍センター」全景

 

参照:「COP(カーボンオフセット・プロダクツ・プロジェクト)」ページへ

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