厚生労働省委託事業
「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム構築業務等一式」において全国の相談窓口・リビングラボが8月3日から活動開始

 株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柳 圭一郎、以下 当社)は、厚生労働省から委託を受け、「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム構築業務等一式」(以下、本事業)の事務局として事業のとりまとめを行っています。
 このたび、本事業において介護ロボットに関する介護現場・開発企業、双方からの相談の受付などを行う相談窓口と介護ロボットの製品評価・効果検証等を担うリビングラボの活動が、8月3日から活動を開始する運びとなりましたので、お知らせします。

【背景】

 日本の高齢化は、世界に例を見ない速度で進行しており、介護人材不足が大きな課題となっています。介護分野の人材を確保する一方で、限られたマンパワーを有効に活用する解決策の一つとして、高齢者の自立支援を促進し、質の高い介護を実現するためのロボット・センサーなどの活用が期待されています。今後さらに介護ロボットの活用を推進するためには、介護現場のニーズを踏まえた介護ロボットの開発や介護現場への介護ロボットの周知・体験機会の創出、介護ロボットを活用したケア・業務改善方法の構築など、開発・導入・普及・活用のそれぞれの段階で必要な取り組みを実施していくことが求められています。

 こうした社会的要請がある中で、当社は本事業を受託しました。本事業では、地域における開発から活用までの相談を受け付ける相談窓口を設置し、介護ロボットの製品化にあたっての評価・効果検証を実施するリビングラボのネットワークを形成するとともに、実証フィールドを整備することにより、介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォームを構築し、介護ロボットの開発から普及までの一連の流れを加速させることを目的としています。当社は本事業の事務局として、本事業を効率的かつ効果的に運営する役割を担います。

図1.事業の全体像を示すイメージ

【相談窓口・リビングラボの活動開始】

 このたび、本事業において介護ロボットに関する介護現場・開発企業双方からの相談の受付などを行う相談窓口、介護ロボットの製品評価・効果検証等を担うリビングラボの活動が8月3日から開始する運びとなりました。相談窓口・リビングラボの概要は以下のとおりです。

  • 相談窓口は、各地域において、介護ロボットに関する介護現場(ニーズ)と開発企業(シーズ)双方からの相談の受付などを行う一元的な窓口です。介護現場・開発企業からの各種相談対応、介護ロボットの試用貸出・体験展示、研修会の開催、介護ロボットのニーズ・シーズ連携協調協議会(※)の設置・運営を行います。現在、本事業において相談窓口は全国で11箇所となっています。

     ※介護現場のニーズを反映した介護ロボット開発の提案内容を取りまとめる協議会。介護現場の課題(ニーズ)と課題解決のための技術(シーズ)のマッチングに向けて、介護関係者と開発関係者が協議し、実際にモックアップの作成まで行う。

  • リビングラボは、実際の生活空間を再現し、新しい技術やサービスの開発を行うなど、介護現場のニーズを踏まえた介護ロボットの開発を促進するための機関です。介護ロボットの製品評価・効果検証やこれに係る助言といった開発企業への支援、介護サービスの質の向上・効率的なサービス提供に向けた事業企画などを行います。現在、本事業においてリビングラボは全国で6箇所となっています。これらのリビングラボは本事業を通じてネットワークを構築し、それぞれの強みを生かしながら開発企業の支援を行います。リビングラボネットワークは相談窓口と連携して、開発企業への支援を行います。

【本事業PRのためのホームページを開設】

 当社は、本事業のホームページを開設しました。相談窓口・リビングラボの取組を含めた本事業の詳細につきましては、ホームページをご参照下さい。
https://www.kaigo-pf.com/

【今後について】

 当社は、本事業の事務局運営を通じて、全国の相談窓口・リビングラボの活動を支援することにより、介護ロボットのプラットフォーム構築とともに、介護ロボットの開発から普及までの流れをより一層加速化することを目指します。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ経営研究所
情報未来イノベーション本部 先端技術戦略ユニット
担当:足立 圭司
E-mail :

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